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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第7話-19

「くっ、桜子……もう……」
「えっ……?」
 大和の様子に、大きな変化が現れてきた。宝刀の鍔元からその先端まで、一気にこすりたてると、大和の腰が前後にびくりと反応を見せて、心なしか濃い目の先走りが溢れて見えた。
(えっと……大和……イク、の、かな……?)
 男の子にとっての絶頂は、はっきりとした結果になって現れる。
 初体験の時に、自分の身体に降り掛かった白濁した熱いほとばしりが、今まさに手のひらの中で起ころうとしているのだ。
「イクの……? イッちゃうの……?」
 更にダイナミックな上下運動によって、大和の劣情を煽る。桜子もまた、熱に浮かされたような呟きを、熱い吐息とともに口から発して、興奮の火照りに身を任せ、それを手のひらの動きへと変化させていた。
「いいよ……もっと……もっと、あたしの手で……きもちよくなって……!」
「あ、くっ、うっ……」
 ぐ、と大和が歯を食いしばる仕草を見せた。それが、来るべき放出の一歩手前の反応であると察した桜子は、最後のトドメとばかりに、宝刀の鍔元からその先端までの強いしごきを、何度も繰り返した。
「うあっ……!」
 堪らずに喉を鳴らした大和。その、瞬間であった。

 びゅるっ、びゅるびゅるびゅるっ!!

「あ、ああっ……!」
 ちょうど、桜子の手が亀頭を包んだ時にそれは起こった。
「手の中に……溢れてきてる……っ……!」
 質量と粘性のあるほとばしりの感触だ。
(こ、こんなふうに、出てるんだ……!)
 いつもだったら、自分の胎内で、避妊具(コンドーさん)に覆われている中で起こる反応が、今は剥き身のままこうやって、桜子の手の中で弾けている。
(こんなふうに、いつも……)
 初体験のときに少しだけ見た記憶もあるはずなのだが、桜子にとっては初めての経験として、大和の射精の一部始終を間近に見ていた。
「はぁ、はぁ、はぁ……くっ」

 びゅるるっ

「す、すごい……まだ、出てくる……!」
 びくんびくん、と脈打つ先端から飛び出したものたちは、桜子の手のひらにぶつかって、そのまま宝刀を流れ伝うようにして、垂れ落ちていく。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
 あらぶる大和の吐息が落ち着きを見せてもなお、時折思い出したようにその先端から熱いほとばしりの名残が噴きあがるので、桜子はなんだか手を離せなかった。
「あ、あの……よかった……かな……?」
 期せずして射精した大和のイチモツを両手で隠しているような体勢である。傍から見れば、滑稽なものといえなくもない。
「ああ。気持ち、良かった……」
「え、えへへ……そっか……よかったぁ……」
 大和がお世辞を言っているのではないことは、桜子の手のひらに溢れたものたちが悠然と証明している。
「桜子、手、離して」
「あ、うん」
 いつまでもこの格好ではいられないので、大和の言うように手のひらをゆっくりと股間のところから引き剥がした。
「トロトロだぁ……」
 糸を引く、とろろのように白濁したものが振りまけられていた。
「これが、あたしの中に入ると、赤ちゃんになるんだね…」
「そ、そうだけど」
「不思議…」
 桜子は、なにか神秘的なものを見ているかのように、瞬きすらしないまま、手のひらに溢れる大和の放った生命の源を眺めていた。
「えっと、桜子」
 自分の出した精子の群れを、しげしげと見られているのはさすがに照れる。禁欲を解放した、最初の一発目でもあるから、随分と濃いものを放った自覚もあった。
「これを…」
 いつの間にか小脇に用意していた、ティッシュの箱を差しだす大和。そろそろその手を拭いて欲しいという、意思表示である。
「なんだか、もったいないなぁ…」
「いや、あの、ほんと、お願いだから」
「うふふっ」
 桜子は、悪戯っぽく上目遣いを大和に向けて、片目を軽く瞑る。そして、差し出されているテッシュの箱から、三枚ほど紙片を取り出すと、手を合わせるようにして白いものたちを拭い始めた。
(みんな、ごめんね…)
 何故か、謝りたい気分になりながら…。


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