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悪戯〜いたずら〜
【コメディ 官能小説】

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ボーイミーツガール・2-1

――ボーイミーツガール・2


 わき毛を剃ってみた。

 すね毛も剃ってみた。

 元々、色白で体毛が薄くて、おまけに華奢なボクのからだ。裸のまま鏡の前に立って眺めてみても、あんまり違いがわからなかった。

 ブラジャーを着けてみた。

 シリコン製のカップを二重にしてわきの斜め下辺りへ貼り付け、なけなしの肉と脂肪を力一杯にサイドから寄せてきてフロントのホックを留める。もう1枚ずつカップを足してパッドが厚めのブラジャー(ショッキングピンクでレースのフリル付き)を上から被せれば “なんちゃってバスト” の出来上がり。
 肌との境い目は服とかで隠さないとわかっちゃうし、ちょっとボリュームが貧弱だけど、辛うじて胸の谷間らしきモノはあるんじゃないかな?

 ストッキングを着けてみた。いや、コレは脚に穿くヤツじゃなくて、素材がそういう物だってコトなんだけどね。

 ちんこを筒状の布の中へ挿入してアタマの部分だけ向こう側へ突き出す。筒元に付いた細ヒモを腰に1周させてから結んで、ストッキングとちんこを密着させる。次に、幅広のホルダー布にきんたまを包んで収納し、さっきとは別のヒモで腰に結び付ける。ホルダーの中のきんたまを左右に分離しながら、ちんこを筒ごと後ろの方に引っ張り、筒先に付いているヒモを腰に回したヒモとTバック状に結んでしっかり固定する。

(何をやってんのか、女子にはちっとも解んないスよね? 要するに、ちんこをお尻の方へ引っ張って股間をペッタンコに見せるアイテムを取り付けている場面スね・作者注)

 ヒモを強く結び過ぎたり長い時間着けていたりすると、どっかにスリ傷が出来てしまいそう。装着感はなかなかでとりあえずは満足。でも手順がややこしい。かなり頑張ったんだけど慣れるまではもう少し練習が必要かなぁ。粘着テープみたいな物でベタッとくっ付けちゃってもいいんだけど、そのまま外出する場合はトイレが大変になるみたい。

 ブラジャーとお揃いの色のショーツを穿いて途中休憩。

 全身を鏡に映して、何となくソレらしいポーズをとってみた。まだメイクはちゃんとしてないからアレだけど、髪型はちょい長めのショートカットでソレらしく決まってるし、ソコソコ可愛らしいオンナノコが、セクシーな下着姿で、愛想よくにっこりと微笑みながら、ひらひらと手を振っている――ようにしか見えない。
 調子に乗ってウィンクしてみた。自分でやってることなんだけど、向こうからの視線にドギマギしちゃって、何だかヘンな気持ちになる……。
 いやいや、そうじゃないだろ。別にボクは自分の好み通りのオンナノコになりたくて、こんなことをしてるわけじゃないんだから。

 クローゼットの奥に隠してあった『聖カペラ女学院』の制服一式を取り出す。

 真っ白なシャツの胸元を、ボタンひとつ分だけ開ける。赤地にネイビーとグレーのチェックスカートを合わせて紺のブレザージャケットに袖を通す。鏡に振り向いてシルエットを決めたら、スカートと同じ柄のリボンを胸に大きく結んで、最後に黒のニーハイ(正式な服装ではないんだけど)を、ちょっと気分を出しながらゆっくりと穿いて、もう一度、鏡に映る姿をチェックしてみる。

 完璧じゃん!!

 ドコから見たって女子高生そのもの。あとは、蔵人先輩にメイクのやり方をみっちり仕込んでもらえば大丈夫。このあいだ頼みに行ったとき、そんなにバッチリ決めちゃう必要はないんだからすぐに覚えられるって言ってたし、楽勝だよなぁ。
 それにしても、ここまで来るのによく頑張ったと思う。夜のバイトでお金を貯めて、下着やストッキングなんかを1アイテムずつ買っていった。何より、あそこの制服を手に入れるためにどれだけ苦労したことか。でも、やっと全てが揃った。

 これでボク、速水せいじは、ずっと前から憧れていた『聖カペラ女学院』2年A組・出席番号7番、木更津エリーちゃんに会いに行くことができるんだぁぁぁ!!

♪ 今どき人気の オンナの<ピー音> プクッとボインの オンナの<ピー音>
  こっちを向いてよエリー だって何だか だってだって 南大門……

 …………南大門!?


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