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悪戯〜いたずら〜
【コメディ 官能小説】

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ヴァイブレータ・1-1

――ヴァイブレータ・1


 バイブを売るならバイブ翁、バイブを売るならバイブ翁、バイブを売るならバイブ翁、バイブを売るならバイブ翁、バイブを売るならバイブ翁、バイブを売るなら……

♪ バイブを売るなら オー! バイブ翁!!

 あたしとバイブくんの出会いは、まさに運命的だったんです。彼氏とのセックスでイッたことがなくて、いつも演技して誤摩化してたんですけど、欲求不満の解消のために何となくネットを見て買ったバイブくんでオナニーをやり始めたら、中でちゃんと感じることができるように体質が変わって来るのがわかりました。そしたら、彼氏とのセックスでも、すっごく気持ちよくなれるようになって、あとはもう、ムフフ……。バイブくん、短い間のおつき合いだったけど、ホントにありがとね!!

 このコはもう3代目なんですけど、何がヨカッタって、そりゃぁ何と言っても先っちょが別の動きをするってトコですね。まず胴体部分を回転させてスポットを刺激。あそこがじんじんしてきたら、もうひとつのスイッチをオン! 奥の方の感じるポイントの周りを先っちょがぐりぐりと動き回って、からだが痺れて気が遠くなるほど良くなってしまうんです! コレはちょっと生身の男性とのセックスでは味わえない感覚だと思いますよ。次にこのコを使う人には、是非、その気持ち良さを実感してもらいたいですね!!

 見た目がカワイイっていうのが一番のお気に入りポイントなんだよね。ピンクのお菓子みたいでさ、シリコンっていうの? 触った感じもふにゅふにゅって言うか、ホントにコレ中に入れるの? っていう感じだったんだけど、いざ使ってみたらスゴいのよ、これが。あたしもけっこう中で感じる方だったんだけど、オトコの人のモノってさ、やっぱからだから繋がってるもんだから、気持ちいいトコに当たってもそのうちズレてきちゃったりするじゃない? コレのイイところは、自分で好きなだけ思う存分楽しめるってトコだよね。ポイントに当てたらずーっとそのままイッちゃうまで一直線! めっちゃおススメよ!!

「先輩、“バイブ翁”って、何て読ませるんスか?」
「バイブ・・・」
「……え? 何かムリがあるような気が……」
「何が無理なもんか。お前、クライアントのセンスにケチつけんの?」
「いや、別にいいんスけどね、でも、歌で “オー” とか言っちゃってるし……」
「アレはただの気合いだ、気合い。決して韻を踏もうとしてるわけじゃない」
「気合い……スか」
「それよりお前仕事しろよ、仕事を。ユーザーの声、これじゃ全然足りないよ」
「ヘイヘイ、わかりました」
「へい、は1回!」
「ヘーイ!」

♪ バイブを売るなら オー! バイブ翁!!


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