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悪戯〜いたずら〜
【コメディ 官能小説】

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ボーイミーツガール・1-1

――ボーイミーツガール・1


♪ このごろ流行りの オトコの娘ォ お尻の小さな オトコの娘ォ
  こっちを向いてよ<ピー音> だって何だか だってだって 南大門……

「先輩、南大門って、なんスか?」
「お前、まずソコなのかよ!?」
「目につくトコから突っ込むのが無難スよね?」
「まぁ、そりゃ、お寺なんかの南側に立ってる、でっかい正門のことだ」
「……」

「いや、待て。違う、違うんだ、ちょっと待て……」
「別に、無理してウケ狙いに走らなくたっていいっスよ」
「いや、だからさ、南大門は南大門なんだモン!」
「……」

「いや、待て。違う、違うんだ、そうじゃない……」
「思いっきりスベってるんスけど」
「いや、だからさ、ソコはもういいだろ」
「……。じゃぁ、<ピー音>って何スか?」

「<ピー音>は、<ピー音>だろ」
「だから、そーじゃなくてっスね……」
「お前、ちょっと歌ってみろよ」
「えー、何でオレが」
「ほら、早く、そしたらイヤでもわかるから」
「仕方ないスね、じゃぁ……」

♪ このごろ流行りの オトコの娘ォ お尻の小さな オトコの娘ォ
  こっちを向いてよ<ピー音>…あれ?…こっちを向いてよ<ピー音>…
  <ピー音>フラッシュ!!

「だろ?」
「だろ? じゃないスよ。何か発音できないスよ、ココ」
「要するにさ、そういうコトなんだよ」
「……。何か釈然としない感じが残るんスけど」

「細かいコトは気にすんなよ、ソレより仕事しろ仕事を」
「ヘーイ」

 僕と新素材オナホールちゃんが初めて出会ったのは『バイブ・オン』の大人のおもちゃ売り場だった。第一印象は、今まで使っていた物と大差なかったのだが、締まり具合を試すために少し指を入れてみたらスゴいのナンの。これはもう絶対、僕が長年に渡って探し求めていた “神の器” であるに違いないと天啓を受け、すぐさま購入した。実際に大きくなったちんこを挿入してみると、アケミ(この前ナンパして即ヤっちゃった女)のユルユルまんこなんか全く比べ物にならないくらいの凄い締めつけの良さ!! 僕はソレ以来、すっかり彼女の虜になってしまった。売りに出したヤツの気が知れな……

「こぉらぁぁぁ!!」

 ドガッ バキッ ゴンッ

「痛ってぇ、何殴ってんスか?」
「誰が、オナホールの使用レポートなんぞを書けと言った?」
「だって、ユーザーの声が足りないって言うから……」
「野郎のオナレポなんか読んで、誰が喜ぶんだよ、バカ」
「いや、そりゃまぁ、色々と……」
「色々と、じゃねぇよ。少しは客のニーズってものを考えろよな」

「じゃぁ、この間のヤツは、大丈夫だったんスか?」
「まぁ、ソコソコってところだな。」
「へぇ(ヨカッタ……)」
「今回はな、そういう仕事じゃないんだよ」
「え!? じゃぁ、オレらの仕事って、いったい何なんスか?」
「そりゃぁ、お前、後に続く話の “前振り役” に決まってんだろ」
「……」

「ところで、お前さぁ、どうして俺の彼女の名前なんか知ってんの?」
「先輩の彼女?」
「だから、アケミ……」
「え? えええーーー!?」

 ドガッ バキッ ゴンッ

♪ このごろ流行りの オトコの娘ォ お尻の小さな オトコの娘ォ
  こっちを向いてよ<ピー音> だって何だか だってだって 南大門……
  ……<ピー音>フラッシュ!! ……変わるわヨ♡


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