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溺れる爪痕
【ファンタジー 官能小説】

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凌辱-3

 「あんたたち、・・・誰なんだよ・・・?」

「あら、もう話せるなんて意外とタフなんですね。私はリリス、そっちがカガリ。軍事隊最高魔術師ノア様の従者です」

「・・・のあ?・・・調教師なのか?」

「いいえ。私たちは武装勢力です。本来なら貴女とこうしてお話することもありませんが、ノア様から仰せ付かりましたので」

「色々、あるんだな・・・魔術師ってやつは」

「そうですね。貴女には到底知り得ない話です」

「あたしに調教、は・・必要ない・・・・」

「ですから奴隷ではなくモルモットとお呼びしています。時間稼ぎはやめてもらえますか?立ちなさい」

「・・・・なに、する気だよ」

「動けないようなら磔にしようと思っていましたが元気みたいなので・・・カガリ、どうしましょうか」

「は?調教じゃねえんだろ?適当に洗えばいいんじゃないか?ちゃっちゃと済ませて帰ろうぜ」

「じゃあ、あれにしましょう」

リリスの指が差した方向を目で追い、止まった先でカガリは途端に嫌な顔になる。

大浴場の端には多種に渡る器具が鎮座しており、その壁にはリリスの言った磔台や拘束具が至るところ様々に設置されていた。

「マジかよ、リリス」

「ええ。私も少し彼女と遊んでみたくなりました。ちゃんと綺麗にしてあげますし問題ないでしょう?」

「チマチマするんじゃねえよ。帰ろうぜって言ってんのに」

「カガリは適当にしていてくれたらいいですよ。私がやりますから」

リリスに脇の下を抱えられ床に足を付いたシウは、近付くそれを目に映し息を飲む。

散々水中で溺れさせられたシウには歩く体力すらほとんど残ってはいない。

気持ちだけは急いて今すぐ逃げろと警鐘を速めるが、それが四肢に伝達されることはなかった。


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