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溺れる爪痕
【ファンタジー 官能小説】

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幻覚-4

 ちゅ、と吸われた先で尖った舌が乳首を転がす。

軽く噛まれた歯の間で先端が擦れた時には一際甲高い声に鼓膜が震えた。

「やっぱりここ、弱いんだね」

「ふあっ、ぅんんっ違っや、あ、あっ」

「これだけ濡れたらもうそろそろ薬は抜けたはずだよ?」

「なんっ・・・、・・・て」

「体液と一緒に流れるように作ったんだ。もちろん放っておいても抜けるけど、こっちの方が早かったね」

「あ、あっああっ・・・っ」

「達しにくい敏感な身体。やっぱり君は最高の素材だよ」

「ば、かぁ・・・くっ、は・・・っ」

「馬鹿、じゃないよ」

「あっ・・!あ、ずー・・っ」

きつめに吸い上げ歯に擦れたそれにシウは悶絶して言葉を区切る。

アズールはそれを楽しむように、シウが声を発する度に繰り返した。

ローブと同じ黒のパンツはぐっしょりと濡れ、シウがびくびく揺れれば粘着質な音が辺りに響く。

「あっ、あっあっ・・!待っ・・・!ま・・っ」

熱い吐息が揉みくちゃにされた頭に染みて、それがアズールにはとても心地いい。

甘噛みしたままの乳首を上顎と舌でぐりぐりと押し潰すように舐め上げ、もう片方のしこったそれも解すように擦りながら引っ張る。

空いた手を腰の下に回して尻を抱くように引き寄せれば、ズッと鈍く滑る感触が掌と腿にダイレクトに伝わってきた。


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