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〈聖辱巡礼〉
【鬼畜 官能小説】

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〈聖辱巡礼・其のニ〉-17

『お?八万円も入ってるぜ!!』

『気持ち良かっただろ?これは代金として貰っとくぜ』


男達は幹恵のバッグの中を漁り、財布の中から金を取り出した。
そして携帯電話までも取り出し、幹恵の電話番号とメールアドレスを調べて自分達の携帯電話に記録した。


『……なあ、最初に言った台詞忘れんなよ?誰かに言ったら今日の映像を散蒔くぜ』

『他にも仲間はいるんだ。この中の誰かが捕まったりしたら……分かってるよなぁ?』


男達は脅迫の台詞を吐きながら、幹恵から手錠と足枷を外して小屋を跡にした。


『あ、そうそう。私にも他の仲間がいるのよ?先生の恥ずかしい写メ、とりあえず送ったからさ』

『私もさっき動画送った〜。変な事したら先生終わりだからね〜』

『先生の服ボロボロで可哀相……今からショッピング行けば?その格好でさぁ?』


三人娘も幹恵を小馬鹿にし、小屋を跡にした。
無数の靴跡の残る汚いプレハブ小屋に、幹恵は一人で放置されたのだ。


「……く……クソガキ……絶対……ブッ殺して…やる……」


幹恵はゆっくりと腕を動かし、ボールギャグを外すと、手錠の食い込んだ手首を摩った。
長時間、自分の背中の下敷きになっていた手首には、痛々しい跡が残り、赤く染まって傷ついていた。


「…………」


肛門に突き刺さったままの歯ブラシを引き抜き、顔面にこびり付いた精液を両手で拭い、ボタンの取れたブラウスをどうにか羽織る……服も身体も泥塗れで、顔面は精液に塗れている……姦し棄てられた屈辱と怒りが今更ながら沸き立ったが、どうなるものでもない……土埃に塗れた窓からは夕暮れが見え、赤い日差しが静寂の戻った小屋の中を照らしていた。

フラフラと幹恵は立ち上がり、歪んだドアを開けて車まで歩く。
でこぼこな荒れ地を歩き、石につまずきながらも幹恵は歩みを進め、どうにか車まで辿り着けた。
その愛車は蹴られた跡があり、運転席のドアが無惨にもへこんでいた。


「……くそったれ……」


幹恵はエンジンをかけると、薄暗くなった林道を猛スピードで駆けた……その表情は、額に青筋を浮かばせた鬼の如き形相だった……。



《終》


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