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くのいち無惨
【歴史物 官能小説】

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簓と塩-1

女忍者にとって永遠とも感じられた某の強姦だったが、実際は半刻(約1時間)もたってはいなかった。
だが、犯し尽くされた女忍者は、すっかり精魂尽き果て様子で目が虚だった。そんな女忍者に、側近が井戸水をぶちまけた。あまりの冷たさに、女忍者は正気に返った。

「気づいたか。某様は大層満足しておいでだった」
 冷たい声で側近は告げると、手にしていた簓(ささら)で、女忍者のきれいな肌をした背中を叩いた。
「うぐっ」
女忍者は歯を食いしばってその一撃に耐えた。
「さて、某様からは『好きにいたぶれ』とお墨付きをもらった。まずは簓でその背中を血だらけにしてくれよう」


 そこからは女忍者にとって、強姦とは違う痛みの時間だった。屈強なる男が簓を何度も女忍者の素肌を打ち付け、瞬く間に背中は血だらけ傷だらけになった。
 苦痛に耐え、肩で息をする女忍者に二の矢が襲い掛かる。
「ふむ。まあこれぐらいなら耐えられよう。では、これならどうじゃ」
 そう呟いて、側近が小さな壷を取り出し、蓋を開けて中から白い粉を一握りつかんだ。それをおもむろに女忍者の血だらけの背中に垂らした。
「うぎゃっ、あぁぁっ!!…んはぁうっ!!」
 垂らされる度に、女忍者はのたうつ。背中に垂らされた粉は塩だった。さらに側近は、傷口に塩をまんべんなく刷り込んでいく。
「ぐあぅ!う、うっ、あああっ!!…ああっ!!」
 その上から、さらに簓が叩き込まれる。地味ではあるが、この激痛は並々ならぬものだった。
 簓で何度も叩き、傷口に塩を摩り込みら、また簓で叩く。この繰り返しが側近の腕が上がらなくなるまで続き、あれほど白く艶やかだった女忍者の背中は、真っ赤で傷だらけになっていた。


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