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カラスの巣(短編小説)
【熟女/人妻 官能小説】

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最終話 カラスの巣-1

「ねえ・・・恭子ちゃん。私、今日は何だか疲れてるみたいだから・・・少し休んで来て良いかしら?」

しばらくして、玲子はカウンターの方に向かい、ピンクのスーツの女に話し掛けていた。

「ええ・・・今日はお客さんの方は少な目だから構わないけど・・・それよりママの方は大丈夫なの?・・・もしかして、川端さんと何かあったの?」

「それは違うのよ・・・川端さんは全然関係ないわ。まあ・・・しいて言えば、お久しぶりにお会いしたもんだから、少しテンションが上がって疲れちゃったのかしらね」

「なら、良いんだけど・・・・・・」

「本当に、急でごめんなさいね。それじゃあ、しばらくの間お願いするわね」

玲子は、ピンクのスーツの女に託すと、二階へと上がった。

・・・・・・はあ・・・はあ・・・はあ・・・・・・

黒いカラスは巣に帰り、旅立ったはずのひな鳥を思いながら慰めていた。

「あっ・・・あっ・・・お願い・・・・陽一さんが欲しいの・・・お願い・・・早く・・・」

我慢できずに、鏡台の引き出しを開けると、怪しげに黒く輝くバイブレーターを取り出した。
それは、みなぎり溢れる男性自身を彷彿とさせて、人肌恋しくなる玲子を満足させてきた。
さらに、根元に繋がる切り替えスイッチが胸を高鳴らせて、頂点へと誘っていた。
玲子は、そのバイブレータを陶酔した表情でしばらく眺めると、ゆっくりと根元まで口に含んだ。

ジュポッ・・・ジュポッ・・・・・・

自分で慰めながらも、喉を鳴らして口元を何度も往復させていた。

「はあ・・・はあ・・・陽一さんの大きい・・・もう・・・我慢できないんでしょう?・・・はあ・・・はあ・・・・・・」

玲子は、糸を引きながらバイブレーターを根元から抜くと、なぜか陽一から貰ったコンドームの封を切っていた。

「うふ・・・少しきついけど我慢してね・・・・・・」

そして、恍惚の笑みを浮かべながら、そのコンドームをバイブレータに手際良く被せていった。
すると、今度は仰向けのまま腰を浮かせて、履いているパンティーストッキングとショーツを一気に下ろした。
そのまま、あの時と同じように片脚に残して、両脚を曲げて開いた。
そう・・・・・・全ては、陽一と初めてを過ごした、あの時を思い出しながらだった。
それは、見えない陽一を相手に、営みのママゴトをするように振り返っていた。

玲子の思いは、陽一が残したコンドームを見た時から、歯止めが利かなくなっていた。
陽一と過ごした数ヶ月前の事を大事にしようと、他の男を拒絶しながらも守り抜いてきたが、玲子の貞操と言う名のダムは決壊してしまった。
もう玲子自身は、潤いの波に呑まれて、あの時の陽一に溺れるしかなかった。

「そう・・・ゆっくりで良いの・・・落ち着いて・・・あっ・・・・・」

御開帳するようにスカートをたくし上げると、潤い溢れる玲子がお披露目されて、そのまま手に持ったバイブレータをゆっくりと沈めていった。

「はあ・・・はあ・・・そのまま・・・少しずつで良いのよ・・・・・・」

そのバイブレーターが根元まで届くと、ゆっくりと少しずつ往復させていた。

「うふふ・・・陽一さんの硬い・・・はあ・・・はあ・・・良いのよ遠慮しなくとも・・・・・・」

玲子は、バイブレータのスイッチを入れた。
その瞬間、激しい震動と共に快楽の波が玲子を襲った。

「やっ!・・・やっ!・・・駄目・・・駄目よ!・・・陽一さん激しすぎるわ・・・・・・」

玲子はたまらず、腰つきを上下に激しく振っていた。

「何だろう・・・地震かな?」

下の店内で飲んでいるカウンター席の客の男が、小刻みに揺れる棚のボトルを見て呟いた。

「はあ・・・はあ・・・そう・・・少し落ち着いて・・・陽一さんが先になんて許さないわ・・・私と一緒じゃなきゃ嫌・・・はあ・・・はあ・・・そう・・・私にゆっくり合わせて・・・・・・」

玲子がスイッチを切り替えると、バイブレーターはゆっくりとうねるような動きをした。
それに合わせて、玲子の腰つきは、静かに円を描いていた。
まるで、頂点を迎える前のインターバルの様に穏やかだった。

「お前、相当酔ってるんじゃねえか?・・・どこが揺れてるんだよ?」

「確かに、あのボトルが小刻みに揺れてたんだよ」

隣の連添いの男が指摘した時は、すでにボトルの揺れは収まっていた。

「ねえ・・・恭子ちゃんは揺れてるの分かった?」

連添いの男は、ピンクのスーツの女に尋ねた。

「さあ・・・私はずっと立っていたけど、全然気付かなかったわ」

「ほら見ろ・・・お前が酔ってるから揺れてるように見えただけなんだよ」

「そうかな?・・・確かにあの時は・・・・・・」

「でしたら・・・酔い覚ましに、どなたかカラオケでもどうですか?。もし良かったら・・・私と一緒に歌いませんか?」


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