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眠れない妻たちの春物語
【SM 官能小説】

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眠れない妻たちの春物語(第三話)-4

二人目の客の指名は、その三週間後だった…。

「…あんた、縛られるのは初めてかい…」

薄い頭髪を油で撫でつけた陰気な中年の男が、私の背後から首筋を唇でなぞりながら言った。
後ろ手に乳房をキリキリと幾重にも縄で縛られた私は、ベッドの上で胡座をかいた男の膝の上に
後ろ向きに臀部をあずけ、両腿を割った股間を露わに開いていた。

私の白い太腿の漆黒の繁みが蜜色の淡い灯りに包まれ、ベッドの正面にある大きな鏡に、まるで
私のものではないかのように淫猥に映しだされている。

男は薄笑いを浮かべながら、背後から私を抱き寄せ、縛られた乳房を揉みしだき、片方の掌を太
腿の表面から内腿へとゆっくりと這わせていく。そのざらりとした掌は、ゆっくり腿の付け根へ
と這い上がり、陰毛の茂みの表面をふわりと撫で上げる。私は、背筋に悪寒を感じたように腰を
くねらせ、首筋を悩ましくよじる。


「人妻にしては、もったいないからだしているじゃねえか…あそこの毛もいい生え具合だ…
…それに、むっとするくらいいい匂いがするぜ…あんたのダンナが羨ましいぜ…まったく…」

男は、私の陰毛の毛先を指で淫猥に巻き上げながら言った。

「それに、あそこの割れ目もいい具合に弛んでいる…ダンナとは月に何回くらいセックスをやっ
ているんだ…」

男は、私の性器の割れ目をなぞりながら、襞の肉淵へと指を這わせる。私はその言葉に答えるこ
となく微かな嗚咽を洩らし、これまで感じたことのない恥ずかしさに襲われる。


知らない男と縛られたからだで混じり合う自分の姿を、鏡で見ることに、すでに私の中の蜜巣か
らひとりでに汁が溶け出していた。


ふと、鏡の中の縛られた私の姿に、ふわりと浮かんだのは、夫ではなくマサキの眩しい顔だった
ような気がした。マサキの澄みきった瞳から放たれる、私が逃れ続けていた一筋の光…
私は、その悲しげな光をさえぎるように、鏡から視線を反らした。


男の手が、私の臀部を抱き上げる。後背位のまま、もちあげた臀部だけを男にゆだね、私は前の
めりにベッドのシーツに顔を押しつける。

腰を浮かせた男の性器が、背後からぬるぬると陰部の割れ目をまさぐっている。
その生あたたかさに、私は臀部をぶるりと震わせた。彼がそそり立つ肉幹を私の襞の合わせ目に
少しずつ潜ませていくと、私はからだを喘ぐようによじらせた。

…ああっ…

男の堅くなったペニスが、襞の割れ目に、ぬるりと挿入されると、肉縁がぷるぷると弛緩を繰り
返し、私の中が微かな潤みを持ち始める。私の襞の粘膜は、男のペニスによって卑猥に刺激され
ながらゆっくりとほぐされていくのだった…。


男が腰の小刻みな蠕動を始めると、粘り気のある蜜液と男の亀頭から滲み出る液が、ねっとりと
混ざり合うようだった。


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