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〈不治の病〉
【鬼畜 官能小説】

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〈不治の病・其の二〉-19

『どうだ?ピンポイントで吸われるのは初めてだろ?』

(い、痛いぃ!!な…何して……嫌あぁぁ!!!)


怒り尖るもう片方の胸にも、熱せられた試験管は吸い付き、乳輪もろとも内部に吸い込み、麻衣の身体を変形させた。
丸々とした麻衣の胸の山並みに、電波塔のように試験管は聳え、それは麻衣自体を笑い者にさせて醜態を晒させていた。


(何なんだよぉ!?は、外せよぉ!!!)


胸に噛み付く“何か”を振り払おうと、麻衣は身体を捩っていたが、ただでさえ弾力に富む胸肉は、ユラユラと試験管を揺り動かすだけで、その望みは叶えられない。
それどころか、その様は自らの爆乳を見世物としつつ、笑いを誘う代物として貶める結果しか生まなかった。


『ククク…また自慢の胸を揺さぶってますよ?』

『自分で自分を笑い者にしてりゃ世話ねえや』

「〜〜ッ!!!」


唾で塞がれた瞼から、ボロボロと涙が溢れた……手足の自由が奪われただけで、人間は完全な無力になる事を思い知らされていた……悔しい・悲しい……その感情すらどうする事も出来ず、怒りすら持て余してぶつけようがないのだ……痛みを伴う疼きが両の胸を襲い、生まれるはずのない悦びを溢れさせようと、下半身は愛撫に晒されたまま……意を決して開かれた瞳に飛び込んできたのは、グニャグニャに弛んだあのオヤジの楽しそうな顔と、負けず劣らず弛緩しきった患者達の顔、そして胸肉に噛み付いた二本の試験管と、その恥辱に咽ぶ自分を撮影する数人のカメラマン達……。


(ふ、婦長さん……誰か来てよ……誰かぁ!!)


見れば顔の横にはナースコールのスイッチが横たわり、手を伸ばせば届く距離にある。
手を伸ばせば……それすらも不可能にされている現実に、またも涙は溢れ出し、へばり付くオヤジの唾を洗い流していった。




『どうだ、自分の身体が玩具にされてる気分は?ウヘヘヘ……』

「ぐッ…う"ぅ"ぅ"!!!」


オヤジは麻衣の前髪を掴むと、頭を持ち上げさせて今の様を見せ付けた。
頭髪の毛根に走る痛みに顔をしかめ、それをごまかすようにオヤジを睨んではみたが、先程のような威圧感は消えうせており、取るに足らない虚勢しか見出だせなかった。


「ぷぐぅッ!?」


患者が試験管を掴み、軽く捻ると、間抜けな音を発てて乳首はようやく解放された。



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