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凶眼
【制服 官能小説】

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〜第4章〜 土曜日 魔鈴-5

 「凶眼の持ち主は女の支配者になるのよ、早漏坊やには荷が勝ちすぎると思わない?」
 どこまで本気なのか、つまり女に強いことを示せと言うわけだ。以前の僕なら尻込みしただろうが、生憎こちらも3人の女性を相手に研鑽を積んできた身だ。凶眼の持ち主にふさわしい資質を示せと言うなら見せてやろうじゃないか。
 「いいぜ、やるよ。それで‥」
 僕は無遠慮な視線をゼノビアのふくよかな胸もとに向ける。
 「最初の相手はあんたがしてくれるのかい?」
 「残念だけど、私は案内人。お相手は他にちゃんといるわ‥」
 そこでゼノビアはぞっとするような流し目を送って寄こす。
 「でも、凶眼に選ばれれば、貴方が私の御主人様になるのよ」
 僕は何も言えず生唾を飲み込んだ。

 シャーリーと呼ばれた凶眼の虜に案内され、地下へ続くエレベーターに乗り込んだ。
 狭い密室で、何の抵抗もしない美女と二人きり。だが、これからのことを考えれば、ここは自重すべきだろう。
 もしかして最初の相手は彼女だろうか?この娘が相手なら、乱暴に組み敷いて、深く貫いて責めてみるか。剥き出しのヒップを眺めながら僕は思いを馳せる。
 学園の女の子達は魅力的だったが、試練とやらの相手は年上のお姉さんかもしれない。なんとなくリスティア、レスティアと呼ばれた双子の姉妹が相手になる予感があった。
 やがてエレベーターが到着し、かなり高い所に天井があるホールへ降り立つ。結構深くまで降りたようだ。歓楽街にこんな地下があるとは驚きだ。
 一体ここが何に使われてるのか知らないが、どうやら幾つかの部屋が並んだ施設らしい。一見するとホテルのようだ。
 「このエレベーターは試練が終わるまで戻りません。正面に見える扉へお進みください」
 感情のないシャーリーの声が、行き先を示す。そして彼女はエレベーターと共に天上へと戻り、僕は一人地の底へ取り残された。
 どうやら彼女がお相手ではないようだ。見事なヒップを思い返しながら、ちょっとした失望を味わう。仕方ない、先に進むとしよう。
 東洋の竜をあしらった中華風のドアを見やり、この向こうには、一体どんな女が待っているのか。僕は地獄の第一門をくぐった。
 部屋は結構広いようだ。さすがにミリアのマンションほどではないが、本当にホテルの一室、それもスイートルームクラスのような趣と調度を備えている。ここは東洋人向けの一室なのだろうか、詳しいわけではないが、煌びやかな装飾や照明は中国のものを思わせる。
 金の衝立の向こうには、毛足の長い織物の上に巨大な丸ベッドが置かれていた。肌触りのよいシーツは絹だろう、複雑な模様に縁取られ、色は情熱的な深い赤。だが肝心の女の子の姿はなかった。


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