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天狗屋物語
【SM 官能小説】

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天狗屋物語(後編)-12

…うっ、ううっー…

声にならない悲鳴がボールギャグの中から洩れてくる。サエコのからだ全体が電流の刺激によっ
て面白いほどしなり、断続的に烈しくからだを悶えさせるサエコの顔がひきつる。

「どうだ…いい気持ちだろう…サエコ」

黒髪を振り乱し、額に汗を滲ませたサエコはが、苦しげに喘ぎ、唇に咥えたボールギャグから涎
が溢れている。すでにサエコの体中から汗が滲み出していた。

「しばらく、男とのセックスはあきらめるんだな…あそこが痛くて当分の間、できっこないさ…
おまえがオレに与えた仕打ちを思い出すんだな…おかげでオレは今でも勃起不能だぜ…」
爺さんが卑猥な薄ら笑いをあげる。

爺さんには申し訳ないが、オレのチンチンは、サエコの悶え姿にビンビンに硬く勃起し、反り返
っていた。

何度なく繰り返される電流責めに、サエコは火照った下半身をぶるぶる震わせ、のけ反り、最後
は、絶頂の嗚咽を洩らしながらイッたのだった。そのとき、オレも同じようにパンツの中に精液
の飛沫を放ったのだった。




深夜の店の前で、酔っぱらいが奇声をあげている。
まったくうるさいものだぜ…。ここのところ売り上げはさっぱりだった。オレは生ぬるい缶ビー
ルを手にする。

結局あの日、サエコは電流責めに烈しくイッたあと悶絶したが、ふたたび意識を取り戻したとき
三角木馬責めにして、たっぷりと時間をかけて股間を責めあげてやった。そして、最後は爺さん
からスタンガンを尻穴にねじ込まれ、木馬の上で小便を洩らしやがった。

サエコの責めに、オレは久しぶりに身震いするほど満足し、パンツの中で射精を繰り返した。

それからサエコの素っ裸の縛り写真をいつものように撮りまくって、銀座中にばらまいてやると
脅しておいた。それ以来、以前の気の強さはどこにいったのか、サエコはまるで人が変わったよ
うにオレたちの言うことを聞くようになったのだ。おかげで、銀座の高級クラブでオレと爺さん
は、高い酒をときどきタダで飲ませてもらっている。



そろそろ、店を閉める時間だぜ…。そう思いながら缶ビールを一気に飲み干したときだった。
ふと、古いSM雑誌が並べてある棚に目がいった…。

やっと思い出したぜ…

たしかここらあたりにあったはずだ。オレは古いSM雑誌が積み上げられた棚の奥に手を伸ばす。
ほこりを被った雑誌の中を探すと、オレは埋もれた雑誌の中から、一冊の色褪せた古いSM雑誌
を取り出す。夢中でページをめくった。そして、ある女のグラビアのページでオレの指が止まる。

あった…これだ…この女だ…間違いない。

雑誌を手にしたオレの指が小刻みに震えていた。目の前の古いSM雑誌に掲載されたグラビアの
中の女をしげしげと見つめる。女は黒い衣装に身を包み、鞭を手にした美型のミストレスだった。

そして、グラビアの中の女こそ、この店に来て、古いSM雑誌を買っていったあの女だったのだ。

彼女がかなり若い頃の写真だ。髪型こそ違うが、その顔の特徴から、この店に来たあの女と同一
人物だとはっきりわかる写真だ。あの女は、かつて有名なSMクラブの女王様だったのだ…。

女の名前は、燿華… 

グラビアの細身の女は、からだのラインの起状がはっきりしていたが、今のあの女は、蕩けるよ
うな熟れた肉を纏ったように、ゆるやかな丸みを帯びたからだの輪郭をもっていた。
オレのパンツの中のチンチンが、微かに疼き始めていた。カラになった缶ビールを持つ手に、
つい力が入った。

あの女、元はS女王か…いいね…ハードな縛りもできそうだぜ…。




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