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破廉恥なボランティア
【その他 官能小説】

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第1章-2


姉妹は、日頃から奉仕には関心があり、
時々二人で、可能な限り奉仕活動に参加していた。
それは小さなことなのだが、
心優しい二人にはそれが彼女達の喜びでもあるのだ。

たとえば、それは休日に街でのゴミ集めや、公園の清掃など・・
自分たちで出来ることは参加していた。

それは、二人が小さい頃に祖母からの教えがあるからである。

「美咲と沙也香や、人は生きているうちに、どんなことでも
些細なことでもいいから、人の為になることをしてごらん。

そうすれば、神様がどこかで見ていて、
かならずお前達にも良いことが起きるからね」

「わかったわ、おばあちゃん」

二人は、幼い頃のことを思い出すことがある。
その二人は、よく姉妹で話し合うことがある。



その日の講演会場では
普段は、こういう講演会にはあまり若者は見かけないが、
その日に限って、会場に何人かの熱心な若者の姿が見られた。
この愛らしい二人の少女も、その中に入っていた。


「愛がある奉仕って、どういうことなのかな、お姉ちゃん」
「そうね、無理しないで無心で人の為に尽くすことかな」
「へえ、なんか難しそう」

「そうかな、今に沙也香にもわかるわよ、沙也香には難しかったかもね
でもね、ずっと前にお祖母ちゃんがあたし達に言ってたでしょ、あのことよ」
「うん、そうよね」


姉の美咲は18才の高校3年生で、妹の沙也香は16才の1年生である。
彼女達は、素直ですくすくと育つ愛らしい姉妹である。

父親は会社員で、母親は近くの知り合いの店の手伝いをしている。
姉の美咲は、近くの店で時々アルバイトをして小遣い稼ぎをしているが、
この不景気で、そのアルバイトも打ち切られていた。

「なんか、良いアルバイト無いかなあ」
そんなことを美咲が考えていると、妹の沙也香が言った。


「ねえねえ、お姉ちゃん、今日の講演は為になったよね」
「そうね、沙也香、いい話だったよね」
「うん、でも生き甲斐って・・それぞれ人によって違うよね」
「そりゃそうよ、あたし達だって、色々とね 」
「うん」

「沙也香・・あのコメンテーターの女の人が言った言葉ね、
あの言葉に、あたし感動しちゃったの」





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