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異形の妻乞い
【近親相姦 官能小説】

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第8章 -1

慧次郎は早希のあの一言とその前後、表情を心で何度も反芻しながら、それでも姉の真意は依然掴めぬまま、変わり映えのしない日々を過ごしていた。

慧次郎は和洋中何でも作った。しかも早希の好みを克明に記憶しており、食材の組み合わせと味付けに必ず反映させていた。
その夜は晩春らしく花ズッキーニと新玉ねぎに白魚のフリット、新キャベツに菜の花と鶏挽き肉、分葱のペペロンチーノに桜鯛と蛤メインのアクアパッツァと言った組み合わせのイタリアンだった。パスタには絶妙な加減でアンチョビが潜まされていた。いつも通り絶品の慧次郎の手料理を感激しながら平らげ、出されたエスプレッソをゆっくり飲みながら、早希は弟をじっと見つめ、そしてぽつりと『慧ちゃん、あたし、慧ちゃんの子供産む…。パパにも慧ちゃんとの子供だって言うよ?』早希は手を伸ばしてフォークを持った慧の左手を握った。
慧次郎の手がびくっと震えた。慧次郎は目を見開いて早希を見つめ返す。
『姉さん…』
『あたしは慧ちゃんが好き。ずっと好きだった。だから慧ちゃんの子供産むの、とても嬉しい』早希は落ち着いた表情でそう言った。
慧次郎の瞳がみるみる潤み始め、大きな一滴がテーブルに落ちた。
『姉さん…俺…』長い沈黙のあと慧次郎はうつむいてようやく口を開いた。
『俺…姉さんをこんな目に遭わせて…人生を台無しにして本当に悪かったと思ってます。姉さんのこと、子供の頃からずっと…好きだった。…女性として…。俺はおかしいんだ。…家を出た時は親父を憎んだけど姉さんのことは憎んだことなかった。でも…姉さんを…攫うしか、…他に…方策が…なくて…』
何に対する“方策”なのか、慧次郎の性格を考えても弦一郎に対する復讐だけとは思えない。慧次郎が濁したその部分にこそ事の真相があるのだろう。だがこの子がそれを言わない(言えない)のには利己的なものとは違う何か特別な事情を早希は感じていた。
早希は更に手を伸ばして慧次郎の頬を撫でた。
『あたしの人生は台無しになんてなってないよ?それにパパがどうして慧ちゃんを疎んじるのか、あたしには分からない。あたしは慧ちゃんが大好きだから、いいよ?利用して。一生いっしょにいよう。ね…?』
慧次郎は思いつめた様子で黙って立ち上がると、早希の手を取って寝室に向かった。
慧次郎に静かに横たえられると早希は弟を見上げて『慧ちゃん…大好きよ…』と言い、目を潤ませて両手で慧次郎の頬を挟んで引き寄せると口づけた。慧次郎の顔が何かに打たれたような表情になる。呆然とする慧次郎の口に早希の舌がぬるりと入ってきて、宥めるように口腔を優しく愛撫した。二人の初めての口づけだった。慧次郎はその舌を強く吸った。
『んっ…ふ…っ』早希は弟の広い背中に手を回し、愛おしげに撫でさする。初めて慧次郎を抱きしめることが出来る―。それが早希には堪らなく嬉しかった。
股間には慧次郎の硬いものが押し付けられていた。
『姉さん…俺…』慧は、早希に着せていた慧次郎のセーターをおずおずとたくしあげると量感のある早希の乳房がふるんとまろび出る。慧次郎は生まれて初めて早希の乳房に触れた。淡い桃色の乳首を恐る恐る口に含むと先端を舌で愛撫した。早希の乳首はみるみる芯を持ち始める。
『んんっ…』早希は慧次郎の左手をとってもう片方の乳房に触れさせ『乳首、もっと苛めて』と囁いた。
慧次郎は左の乳首を強く吸って舌で刺激しながら、もう片方を指で挟んで指で擦る。
『ああっ慧ちゃん…っ…んん…っ。…もっと…慧ちゃんの…好きなように…して…』
慧次郎は、むき出しの早希の股間に顔を埋めると、生まれて初めて間近で早希の性器を見た。今まで何度も慧次郎のものを受け入れてきたことがにわかに信じられないほど小さな性器。舟形の肉びらは控えめな防波堤のように膣口を取り巻き、その上辺部には円錐形の下半分を切ったような包皮が敏感な肉の実を覆っている。肉びらを開くと膣粘膜の盛り上がりに尿道口が覗いている。あれだけ犯してきたのにその下の膣口もとても小さい。舌先を尖らして尿道口を突つくと、ひく…ひく…とその度に早希の腰が小さく跳ねる。
包皮を上唇で押さえ、充血して膨らんだ肉の実を強く吸って舌先で嬲った。その実が更に大きくなると軽く歯を当てて上下に扱いた。
『あっ…んんっ…んぅううう…』
それまではただ濡らされて挿入されるだけの交接だったが、今夜は違う。慧次郎は早希の全身を念入りに愛撫した。経験のない深い快味に早希は思わずのけぞってしまう。慧次郎が早希の膣に長い指を二本いれて肉芽の真裏を引っ掻くように膣襞を強く擦ると早希の白い体がしなって腺液がしぶいた。
『あっ…あっ…ああっ…』
7つも下の弟が女としての自分を把握し確実に感じる雌の急所を突いてきて、それに自分が感じてしまってる事が早希にはたまらなく恥ずかしかった。初めて抱かれた時から、慧次郎が女の体を知り尽くしていることに驚き(やっぱり誰かと付き合っていたのか…)と落胆し、自分より先に弟とセックスしていた見知らぬ相手に心ならずも嫉妬した。
だがそんな早希の思いなど想像だにしない慧次郎は69の体勢をとると、慧次郎はその屹立を早希に頬張らせる。早希が強く吸いながら舌を這わせると慧次郎の腰がひくん、と震える。
早希は一度顔を離し『慧ちゃん…腰動かして…?』と囁いた。
慧次郎は早希の肉芽と膣を舌と指で愛撫しながら腰をゆっくり上下させる。
『んふ…ふ…っ』早希も必死で慧次郎の肉根を頬張りながら舌先で鈴口を抉るように刺激する。慧次郎の大人の性器を見るのは初めてだった。盛り上がった静脈がその周りを蔦のように這いまわる褐色の雄性器はさながら古木のようだ。
慧次郎のものが更に嵩を増した所で早希が『慧ちゃん挿れて…?』と慧次郎を見上げた。慧次郎は早希の顔の両側に肘を付いて姉を熱く見つめながら長大なものをゆっくり挿れてくる。『あ…んん…』自分の肉の隘路が弟の形に引き伸ばされるのを感じながら早希は慧次郎の頭を愛おしげに撫でる。『可愛い慧ちゃん…慧ちゃん…大好き…』


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