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異形の妻乞い
【近親相姦 官能小説】

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第1章-1-1

『あ…』
気づくと早希は目を何かに覆われ、体の自由は全く利かなくなっていた。手首は背もたれの後ろに固定され、脚は開かれM字に縛られて動かすことが出来ない。ひんやりした外気を股間に感じ、下着を着けていない事が判る。…何と言う事だろう。恥ずかしい。怖い―。いったい誰が…。怒りと恐怖と羞恥が早希の胸をかき乱す。

この日は会議も無いので、早希は定時に退社していつも通り会社から200mほどの距離を歩き、いつも通り地下鉄に潜ろうとしていた時だった。角を曲がった所で大柄な男性にぶつかった。早希ははるか前方を向いて歩いていたからその相手の顔は分からなかった。
一瞬相手が早希から体を離したかと思った途端、口元にハンカチをあてられた。
そこからの記憶がない。

それまでの事を反芻していると目の前に人の気配がした―。
『だれ…?…何故、こんな…』
個人で人の恨みを買った覚えは無いが、一族が踏み潰してきた企業、店舗、犠牲になった人は恐らく数えきれないはずだ。その中枢の一人である早希が復讐のターゲットにされたとしても何ら不思議はない。目の前の人物もその一人なのだろうと早希は感じた。
その人物が一言も発さずゆっくりと近づいてくる。
『あっ…』
股間に温かい皮膚が触れ、肉びらを押し広げられ冷えた外気が膣粘膜に触れる。
何が起こるかを予見し、『やっ…』羞恥が全身を走って身をよじり、思わず声が出たが、早希の骨の髄まで染みこんだ合理主義が、続く“やめて”という無駄な一言を飲み込ませた。膣口に細いものが触れ、挿入されたと思うと膣内に冷たい感覚が拡がった。
何かが注入されたのだ。注入されたそれが内部の体温で温まって緩み、とろとろと溢れ出て鼠径部を伝って落ちた。
『え………?』
すると、すぐさま体温を持った何かが膣口に触れた。その直後、圧倒的な質量が膣肉を押し拡げて入ってくる。自分の身に何が起こったのか、瞬時に思い知らされる。
『いやっ…!やああっあああああーっ』
こん、と“それ”の先端が子宮口に当たると、熱い肉塊がぐっと角度を変えて直腸側をぐいぐい押し入ってくる。長大なそれが子宮の裏側を引き伸ばし、狭間に捻り込んでくる。
『んんんんんんん…っんはぁっあああ……っ』
堪らない快味に意思と反した声が出てしまう。
早希を犯したそれがずるり、とゆっくり肉の隘路を出ていくと、早希のそこは否が応にも疼いて反射的にその肉塊を食い締めようとしてしまい、それによって足先まで痺れるような更なる快味が全身を駆け抜け、思わず顎が上がる。
『はぁあああっ!!』
肉塊は容赦なくずんっと子宮真裏を突き、エラの張った先端に膣奥が拡げられ引き伸ばされる。それによってくびり出された子宮頸部と膣の隙間を徹底的に擦った後、ゆっくり後退し、恥骨裏にエラをぐりぐり押し付け、更に膣口を忙しなく出入りさせて刺激する。
『ああああああっっっんんんんんんっ…!』
ぐりゅっずるりっずんっぐりゅっずるりっずんっ…角度を変えながら硬い肉塊が膣肉を拡げて際限なく往復し、内襞を容赦無くいたぶった。
経験したことのない肉の悦楽が恐怖と羞恥を凌駕し、早希を支配する。
『あっ…あっ…あっ…あっ…ああ…っ…んんーーーっ』叫びながらひくんひくん、と全身をわななかせ膣肉を痙攣させ、早希は生まれて初めて膣で逝くことを体験した。
息も絶え絶えに喘いでいると、早希の顔の辺りに温かいものが近づいて目隠しを取った。
そこにいたのは実弟の慧次郎だった。
『…っ』早希は余りの驚きと絶望で言葉も出ない。
『…驚いたよな。誘拐レイプ犯が実の弟で』歪んだ笑みを浮かべ、なおも腰を使ってくる。
『ば…かなこと、止めて…んんんっ…』搾り出すような早希の言葉には答えず慧次郎は無言で犯し続ける。
『…姉さんは…これから毎日俺にヤラれるんだ…。孕むまで…』
汗を散らして腰を動かす慧次郎の言葉に瞠目しながら、早希はそれでもなお重い快味を感じずに居られない。
“馬鹿な事止めて”…喉元まで出かかったその言葉は胸が潰れて出てこない。
『うっ…んんっ…あああっ…』早希の二度目の絶頂と同時に、乳房に厚い胸板を擦りつけて腰を振るっていた弟の腰がぶるりと震えた。その瞬間、早希は体の奥に熱いものを感じた。硬さを失った弟のそれがずるりと膣から引き抜かれると同時に、生ぬるいものがどろりと脚の付け根を伝う。
『姉さんの生理日って半月前なんだよな…。このまま一週間ヤリ続ければ出来ると思う』
早希の縛めを解いて事後の後始末を淡々と済ませると、慧次郎は早希に一瞥もくれず部屋を出ていった。
恐ろしい。何故生理周期まで把握しているのか―。弟の訳のわからぬ執念に背筋が震えた。

早希より7歳下の慧次郎は父の後妻であるゆりえの連れ子だった。初めて家に来たのは慧次郎が3歳の時だった。当時10歳の早希には下に9歳、8歳と続く年子の弟がいた。当初、人見知りの慧次郎はゆりえの後ろに隠れて満足に挨拶すら出来ない子供だったが、相性とでも言うのか、慧次郎はすぐに早希に懐き、いつも彼女の後を追うようになった。
成績は抜群によく、受験した私立中その上の高校でも新入生代表、大学は父の母校でもある最高学府にストレートで合格するほど利発だった。父の事業経営の一翼を担う資格も能力も十二分に兼ね備えているのは誰の目にも明らかだった。なのに父は慧次郎に傘下に入れることを何故か許さなかった。
そして、早希がフランスにある子会社出向が決まって渡仏してまもなく、ゆりえと父が離縁し、慧次郎ともども家を出た事を弟たちから知らされた。それは慧次郎の大学合格の年だった。
それまでそんな不穏な気配など両親には毛ほども感じられなかった。何故父が二人を家から出したのか、その訳は早希にも下の弟二人も知る由もなかった。


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