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檻の中
【熟女/人妻 官能小説】

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第8章-1

こうして、結城真が主催するSM倶楽部に彼女は月に一度の“パーティ”に出演者として参加することになった。
結城の提示する法外な報酬は固辞した。あの夜、『緊縛プレイに参加してくれた謝礼を支払いたい』と言う結城の申し出も断った。報酬をもらうのは気が引けたし、第一、それでは“罰”にならない。サイト会費も退会手続きをしなければ月々取られ続ける。投稿しなければ出て行く一方だ。でもそれも自分を罰していると思えば、もうそれで良いような気さえして来る。
次月の“パーティ”は沙良の休診日に合わせてもらった。サイトには次回開催日程詳細とともに、前回行われたパーティの模様が早々とアップされている。緊縛され男に貫かれている淫らな自分が角度を変えて何カットも載っていた。膣口から精液が滴り落ちて後孔まで濡らしている無様な自分。これを数千人はいると言うサイト会員が見ているのだ―。そう思っただけで沙良の体は熱くなった。
―沙良。公開ピアスをしたいんだが、だめか?―結城から届いたメールには次の企画提案が盛り込まれていた。“パーティ”の下打ち合わせはお互い、フリーメールソフトのアカウントを通じて行われた。
夫の紘一郎とは結婚以来ずっとセックスレスだ。それどころか触れられもしないのだからピアスをどこにされようが知られる心配もないだろう。しかも外してしまえば穴はそのまま塞がってしまうのだし。そう思って沙良は承諾していた。
7月某日。六本木の超高層マンションの最上階をぶち抜きで改装されたマンションに白昼、身なりの良い老若の男女が三々五々集まってくる。
結城によればイベント参加の2割ほどは沙良のようなイベントのみ参加のビジターだが、8割は正会員だという。正会員になると、月に一度のイベント参加が無料になりプロによるSM動画も観放題なのだそうだ。結城主催のSM倶楽部は、正会員には大企業の中堅サラリーマンの年収に相当する年会費を課している。だがそれが、少なくとも会員のある側面を限定する。彼らの大半は社会的地位が相応に高く、且つ知られたくない嗜好を共有しているため、たとえ会員同士交流があっても倶楽部の存在も会員情報も一切外部に流出しない。急所を掴みあって互いの安全を確保している関係といえる。
会員は大きな脱衣所の、それぞれカーテンに仕切られた個室フィッティングルームで着衣を脱ぎ、会員番号の記された仮面を着けると、専用ロッカーに荷物を入れる。ロッカーは、支給された仮面についているICチップで開閉するつくりになっている。仮面には自身がSであるかMであるかの表示もされており、会員同士の交流も円滑になる仕組みだ。早い話がSとMの出会いの場、乱交の場でもある。そして、会員の要請に応じて結城が会員の望むように緊縛してやる。
加えて各種ディルドや最新のバイブレーター、ローターなど、新品が毎回多数準備され、会員は身一つで楽しむことが出来る。法外とも言える高額な会費ならではのサービスである。だが当然ながら参加する会員は月ごとの性病診断結果、加えて女性会員にはピルの服用、妊娠の有無の診断書の写しの提出が義務付けられている。
『さぁ。皆さまがめいめいお楽しみになる前の余興と致しまして、当倶楽部のアイドル、SARA嬢にご登場いただきましょう!』
会員のそれとは違う、華やかな羽根とラインストーンに装飾された仮面をつけた全裸の沙良がステージにあがると会員から期待の歓声があがる。
ゆるやかに波打つ長い黒髪、くびれたウェスト、つんと上を向いた形のよい豊かな乳房。
沙良の肌の色素はもともと薄いのだろう、30を過ぎてなお、乳首は澄んだローズピンクのままである。尻にはそこそこ肉がついており、それがウェストの細さを強調している。頭は小さく脚は長い。吸い付くような肌の肌理細やかさは遠くからでも窺い知れる。


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