閉店後のフロアで-9
「……ああ……ハァ…あいりちゃん…ハァ…ハァ…すんげぇ気持ちいい……」
辰巳が耳障りな喘ぎ声をあげながら腰をつかい始めた。
辰巳にはテクニックなどまるでなかったが、その並外れて巨大なペニスは、単調に動くだけでもあいりの膣壁をぐいぐいと押し拡げながらかなりの刺激を与えてくる。
一方口の中は川瀬の膨張したペニスでいっぱいになっていた。
頭をつかまれて顔面に腰を打ち付けられる度にその先端が喉にあたって吐き気が込み上げる。
あいりの華奢な身体に上下から同時に打ち込まれる肉杭。
唾液と淫液と汗がぐちゃぐちゃに混じりあう音と三人の獣じみた呼吸が、荒々しくフロアに響き渡る。
「……ハァ……ハァ……あ…あ…あいりちゃん……ハァ……」
辰巳は新しい玩具を与えられた子供のように、目の前のあいりの肉体に異様に執着し、夢中になっていた。
我を忘れ、何かにとり憑かれたようにうつろな目で小刻みに腰を振る辰巳。
己が少しでも長く快感を味わうために、イきそうになるたびに腰の動きを止めては気をそらすという動作を延々と繰り返している。
日頃女に縁がない、経験の乏しい男特有のぞっとするほど粘着質な腰使い。
しかしその焦らすような緩慢なリズムがかえってあいりの性感を高め、思いもよらないほどの快感を呼び起こしていた。
『……ああ……もっと……』
あいりの心の中で何かがそう呟いた。
―――ダメ…ダメよ
慌ててその声を頭から振り払おうとするが、上下から絶え間無く与えられる凌辱が、冷静な思考能力を奪っていく。
『……もっと……もっと……』
川瀬とのセックスで知ってしまった絶頂という名の甘い果実。
辰巳の稚拙な腰使いのせいで、あいりはあの痺れるような快楽をもう一度感じたいと思っている自分をハッキリと自覚してしまった。
「……ああ……もう……ダメだ…」
辰巳はついに限界を感じたのかおもむろに体勢を整えると、急に激しく腰を振りはじめた。
ビタンビタンとあいりの尻肉を連打する音が大きくなる。
「ううっ……ああああっ!」
辰巳が野獣のような雄叫びをあげた。
「あああっ……あああっ……」
待ち望んだ刺激にあいりはたまらず川瀬の肉棒を吐き出し、喘ぎ声をあげた。
あっという間に蜜壷の締め付けがギュウと強くなり、辰巳はすぐにでも限界を迎えそうになった。
「……うああっ……あいりちゃん……あいりちゃん……イくぅ……」
「……ああっ……イヤッ……イヤアアッ………」
尻を平手打ちするような激しい音と共に、辰巳は一気に果てた。
背中に辰巳の大量の精液がぶちまけられた。