第１章 秘密-3
「由紀さんのとっても清楚な雰囲気に魅かれて入室しちゃったよ」
「えぇ〜〜本当ですか？ありがとうございます」
「由紀さんは人妻さん？」
「はい、そうです……」
「いいね〜。しかも、欲求不満なんだ」
「はい……」
「いいね、いいねぇ〜。で、Ｍなんだ？」
「はい……」
「大人しそうなのに、すごい刺激的だね」
「えぇ〜……はずかしいです……」
「今日は、ご主人は？」
「今は仕事に行ってます」
「じゃあ、ご主人が仕事でいない間に内緒でこういう所で、他の男に虐められて興奮しちゃってるんだ？」
「えぇ〜……はい……」
「ハァ……ハァ……由紀さんは、こんなに清楚で大人しそうなのに、いけない奥さんだね……でも、凄く興奮するよ……」
我慢できずに漏れる鼻息をマイクに吹きかけ、溜まりに溜まった和夫の性欲があっという間にペニスをそり返らせていた……。
夫が仕事でいない昼間の静かなリビング。イヤホンから聞こえる荒い息に相手が興奮しているのが分かる。
「エヘヘ。もう、さっきから奥さんのその気持ちよさそうな胸元に釘付けだよ」
目の前にいるわけでもないないのに視線を感じ、由紀はワンピースの胸元を手で隠してしまう。
相手が求めていることを分かっていても、やはり恥ずかしさが勝ってしまう。しかし、そういう反応がかえって和夫のような中年男を興奮させるということを理解するには、由紀の男性経験は少なかった。
「奥さん、今日はどんなブラしてるの？ちょっと見てみたいなぁ。胸元をチラッと捲ってみてよ」
段々とエッチモードに入っていく。
しかも、いきなり服を脱げなどという若い男に比べて、こういう風にされる方がかえってイヤらしいと感じてしまう。
「こう……ですか？」
ワンピの胸元を捲り、ピンクのブラジャーと白い胸の谷間をチラッと見せる。
「ハァ、ハァ……いいねぇ、興奮する……ハァ、ハァ……」
男はますます興奮しているようだ。
「奥さんの清楚なブラ、もっと見せてよ。ねえ〜ほら〜」
「えぇ〜……はずかしぃです……」
「そんなこと言って〜本当は、旦那以外の男に恥ずかしいことされて興奮しちゃう、いけない奥さんなんでしょ？」
夫に言われたら引いてしまいそうな言葉でも、見知らぬ男に言われるとなぜかドキドキしてしまう。
男の言葉につられるようにワンピースのファスナーを下ろすと、スリーブが肩から外れ、ピンクのブラを露わにしてしまった……。
（こんな大人しそうで清楚な若妻が……たまんねぇ〜〜）
和夫は、パソコンの画面に映る由紀の白い肌、胸の谷間、それを包むピンクのブラを食い入るように見つめ、鼻息を荒げていた。