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ライブチャットの若妻 酒井由紀
【若奥さん 官能小説】

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第1章 秘密-1

第1章 秘密

「ふぅ〜〜」
朝から続いた家事が一段落した由紀は、ソファに腰を下ろして一息ついた。
壁に掛かった時計を見上げると午前10時を少し過ぎたところだった。

酒井由紀、28歳。結婚して2年目の専業主婦だ。
10歳年上の夫は優しいし、経済的にも不自由することもなく、何の不満もない幸せな日々を送っていた。ただひとつ、夫のセックスが淡白で、さらに新婚当初と比べると回数も減ってきたことを除いては……。

「さて、と……」
由紀は立ち上がり、部屋の隅に置かれたノートパソコンをテーブルに置くと、起動させる。続いて、手の平サイズのウェブカメラとイヤホン付マイクをパソコンにセットした。

窓が締まっていることを確認し、さらに念を入れて鍵も閉め、カーテンを引く。部屋が薄暗くなるが、夏の暑い日差しが遮られ、密閉された部屋にエアコンが効いて心地よくもあった。

由紀は、パソコンの前の座椅子に座ると、インターネットを立ち上げ、いつものサイトにアクセスした。それは人妻専用ライブチャットの女性会員用画面だ。

ライブチャット。それは、サイトに登録した男女が1対1でカメラやマイクを通して性的な会話や擬似的な性交渉をするものだ。テレフォンセックスのインターネット版といったものである。

由紀は最近、これに嵌っていた。
夫とのセックスでは満たされず、密かに自慰をする日々を過ごすうちにこれを知ったのだ。貞淑で真面目な人妻であり、浮気などするつもりのない由紀にとって、それは夫にも、周囲にも内緒の秘かなお遊びであった……。



「ふあ〜〜あぁ」
和夫は、気だるそうに欠伸をしながら、パソコンの画面を見つめていた。

石田和夫、42歳、独身、彼女なし。メタボ気味の体型に加えて、最近は頭も乏しくなってきて、ますます女性とは縁が遠くなり、専ら風俗で性欲を満たしている。

今日から仕事は夏休みだが、行くところも予定もなく、人妻専用ライブチャットにログインしていた。和夫は、このところ、ここで好みの清楚な若妻を言葉で虐め、卑猥な行為をさせることを楽しみとしていた。

(今日は平日の昼間だし、いつもとは違う人妻に会えるかもな……)
そんなことを考え、画面を眺めていると、1人の女性の待機中のサムネイルが表示された。
「おっ!」
小さなサムネイルに写る女性の姿は清楚さとスタイルの良さを感じさせるものだった。
試しにサムネイルをクリックし、その女性の待機画面を呼び出す。

待機画面に今まさに待機中の女性が写り出される。花柄のノースリブのワンピースを着て正座している姿はスタイルが良く、想像以上の清楚さだった。
顔は口元だけしか出していないが、小さくつぼめた口元が特徴的で男心をくすぐる。



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