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SM地獄
【その他 官能小説】

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SM地獄(2)-2

父と再婚した喜美子を標的にし、それが次第にエスカレートするのである。
歪んだ裕次の性格は、父の浮気で死なせた母への復讐を、
後妻で美しい喜美子に与えることで、それが加虐の悦びとなっていった。

その裕次が加虐の喜びを知ったのは、
父が隠し持っていたSM雑誌やビデオ等に原因があるのは皮肉である。
それを試す為に裕次は、女友達を縛り虐めることで快感を憶え始めていた。

その矛先が、いつしか美しい喜美子に向けられたのである。
裕次はどんな女よりも、義母の喜美子を虐め痛めつけることに
異常なほど興奮し快感を憶えるのだ。

今は父よりも逞しい身体になった裕次に、健吾は為す術もない。
甘いマスクの裕次は女達にもて美男子であり、まだ20代の若者である。

この家の主である健吾はその威厳を失い、息子の裕次が妻の喜美子を虐め、
調教していることに興奮さえ憶えるようになってしまった。
それは自分の不徳だが、いまさらこの異様な環境を戻すことは出来なかった。

元々健吾が喜美子と再婚したのも、前妻が死んだ空白を埋める為だった。
浮気相手の喜美子が、その座に納まった格好になったのである。
あの厳格な健吾の父はもう生きてはいない、彼は体面だけを装う能力のない
経営者だった。そんな姿勢も息子に見破られていたのだろう。

結婚した頃の喜美子は幸せだった、
健吾の妻として、或る時期までは社長夫人として一応は認められていた。
しかし、その幸せも裕次の成長によって狂い始めていくのである。

さて、再び眼を妖しい彼等に移動してみよう。

あの晩餐の場所から、裕次と健吾、妻の喜美子、そして由紀恵、
その彼等は或る部屋に移動していた。

裕次の手に握られたリードは、母の首輪に繋がれており、
喜美子は四つん這いで、尻を左右に振りながら犬のように導かれてきた。
彼女の秘部には裕次に挿入されたソーセージが刺さっており、それが色っぽい。
羞恥の為に彼女の眼は濡れ、その顔は火照りそれが悩ましかった。

由紀恵は健吾に肩を抱かれ、導かれながら始めてその部屋に入った。

健吾は、由紀恵を面接したとき、始めから彼女に決めていたのである。
ただそれを息子の裕次の体面を思って決めかねていただけである。

健吾は妻の喜美子よりも、この肉感的な家政婦の由紀恵を何とかしたい、
(ものにしたい・・)
そういう野心が健吾の心で芽生え、心は異常に興奮していた。


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