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SM地獄
【その他 官能小説】

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SM地獄(2)-1

静粛な儀式の前の晩餐は終わった。
後はこれから繰り広げられる儀式が行われるようである。
厳密にいうと、晩餐の時にそれはすでに始まっていたのかもしれない。

彼等は、或る大きな部屋に移動していた、勿論、由紀恵も、である。
その部屋はゆったりとしていてかなり広い。
目立つのは大きなベッドと洒落たテーブルがいくつか置かれており、
その上には何やら妖しげなものが山と積まれていた。

由紀恵はそれが何だか良く分からなかったが、
縄や鞭が置かれており、それを見ても尋常でないことは想像できる。


ここで、この家の長男の裕次がこのような性癖を持つようになったのか、
何故、母親の喜美子がこういうことになるのか、それを述べてみよう。

健吾は、その地域では名の通った老舗で、呉服や着物を売る会社の社長である。
彼は二代目であり、その店は創業者の父から受け継いだのだが、
健吾に力があるわけでなく、当時の彼は名前だけの副社長だった。

父の代で店は安泰であり、健吾は大学を出てそれを受け継いだだけである。
法楽好きな彼は、仕事の合間に色々な女に手を出していたが、
父に戒められ、呉服問屋の娘の前の妻と結婚した。

数年後、病弱な妻とは或る日に死別するのだが、
彼女を死なせた原因は健吾が持つ数々の浮気性であり、
家庭を顧みない彼の性格にあった。
裕次の実母は、夫の健吾のそんな心労で死んだようなものである。

父の死後、社長になった健吾は浮気相手だった喜美子と再婚した。
彼女はそこに勉めていた事務員である。

物心が付いた裕次はそんな健吾と喜美子を嫌悪し、成長するにつけ、
いつしか凶暴になり、手が付けられないほどになっていった。
今の健吾は、会社では社長として君臨こそしているが、
家の中では、権力を息子に奪われることになる。

裕次は優しい母を慕っていた。いつも甘えていた、
しかし、母を顧みない父を恨んではいたが、
何故かその矛先が、後で健吾の後妻の喜美子に向けられたのは偶然ではなかった。
裕次の思春期に於ける過程で、そういう環境が彼の心を狂わせたのである。

小さい頃の裕次は、利発であり、活発で早熟な子供だった、
身体も普通の子供より大きかった。
しかし、彼の性格は微妙に変化を始めていた。

成長した裕次が喜美子を虐めることの快感を憶えるようになったのは、
思春期に於ける彼の環境が影響していた。

子供の頃、彼は喜美子が父の健吾の浮気相手だと知ったのである。
それは母が生きていた頃、
裕次はその母が、自分にふと漏らした心痛を聞いてしまったからである。
少年の頃の彼は心を痛めていた。

それから裕次は、少年から青年になる段階で彼の性格は歪み、
成長した彼の性欲の対象が、母を死なせた喜美子を嫌悪し、
虐めることで快感を思えるようになったのである。


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