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イート・ミー!
【コメディ 官能小説】

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イート・ミー!-7

「高砂センセ、大丈夫かねー」
携帯を弄りながら夕張が言い、俺は無言で肩を竦めた。
「金曜は、一限から高砂センセのオッパイとケツが拝めるから頑張れるのにっ」
いつの間にか一番後ろの席から富士がやってきて言った。
「知るか」
「夏だからかな? 高砂センセの服、最近エロすぎじゃない?」
「エロいエロい。ブラの色が暗めだからモロに透けてるし」
夕張が言い、俺に自分の携帯を放ってくる。受取って見てみれば、高砂の尻のアップだった。
「な……おい、盗撮じゃねぇか」
「俺じゃないよ。甲斐が送ってきてくれた。一週間くらい前かな」
甲斐の奴、何やってんだ。
しかし、隣のクラスで涼しい顔しながらうまいこと盗撮し、はしゃぐ周りの奴らに称賛を浴びる甲斐の姿は容易に想像できて怖い。
「タイトスカートなのに、パンツのラインがないんだよな。やっぱTバックだと思う?」
「わ〜、想像できる! エッロい紫のレースのとか着てそ〜!」
「あ、紫の持ってるよ。甲斐が言ってた」
チェックしすぎだろう、お前ら。特に甲斐。

そうこうしているうちに30分はあっという間に過ぎた。学年主任の予想より10分遅れてやってきた高砂は、いつもの白い七分丈のシャツと紺色のタイトスカートだった。
くそ、あいつらが言うから俺まで気になっちまうじゃねぇか。
体調が悪いと言いつつも、通常通りの授業を終えた後、高砂は明日から豊野が復帰することを伝えた。
俺は俺で、溜まっているせいか授業にまったく集中できない。
結局四限の化学も気が散って仕方なくて、また富有に睨まれた。
「佐藤くん」
移動教室からの帰り、俺を呼び止めたのは高砂だった。
「今、時間とれる? ちょっと伝えたいことがあるの」
思わず目を瞬かせ、俺はごくりと息をのむ。
はい、と答えた俺の声は若干上擦っていたかもしれない。
踵を返す高砂の後を追う。タイトなスカートから伸びる長い足が目に入り、俺は気を逸らすように首を横に振った。



「――ねえ」
生徒指導室。俺を招き入れ、後ろ手に扉を閉めた高砂が色っぽく目を細める。
俺は眉根を寄せた。
「怖い顔」
つ、と俺の頬に触れた高砂の指先。俺はびくりと身体を強張らせる。
「顔は元々っす」
言って俺を見つめる高砂から視線を外した。
「こんなところで話すのは嫌?」
「……内容によります」
内容に限らず、生徒指導室が好きな生徒なんていまい。それは口にはせず、俺は背中に汗を掻いているのを感じた。
高砂の息が俺の肩にかかる。
「熱いわ」
「そりゃ、夏っすから――……っ!」
言いかけた俺の身体を、生徒指導室に設えた長椅子に押し倒す。俺の上に馬乗りになり、高砂はいやらしく唇を舐めた。
「“熱い”のよ、身体がね」
風邪を引いてるからだろう、と言いかけた俺の唇を自身のそれで塞ぐ。
「若いんだから、もっとガッついてよ……君、童貞(チェリー)?」
「……だったらよかったっすか?」
俺は身体を起こし、高砂の腕を掴んで引き寄せ、赤い唇を貪った。
童貞、ね。俺のそれは見事にあいつに奪われたわけだが。
そのことを思い出しながら、俺は高砂と舌を絡める。
「いいえ、楽しめそう」
熱い吐息と共に言って、高砂はシャツを肌蹴けさせる。紫色のブラが覗き、高砂の手が俺の股間に伸びる。


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