投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

イート・ミー!
【コメディ 官能小説】

イート・ミー!の最初へ イート・ミー! 0 イート・ミー! 2 イート・ミー!の最後へ

イート・ミー!-1

「栄ちゃん、おやつの時間だよー」
「……あ?」
ベッドに寝転がり雑誌を読んでいた俺が声のする方を振り向けば、そこには一つ下の従妹――佐藤錦が満面の笑みを浮かべて立っていた。
「バニラがいい? それともチョコ?」
「バニラ……って、お前」
家が近所だからと勝手に上がり込み、ここを自分の家のように振舞うのには慣れている。ノックなしに俺の部屋に入ってくることを注意するのも諦めた。
しかし、その従妹が俺の服を脱がしにかかっているのは即刻阻止すべき事態だ。
「バニラがいいんでしょー? 錦がバニラの匂いのするボディクリーム塗ったげる」
「いらねぇよ。というか、お前何する気だ」
分かってるくせに、と錦は笑い、顔を近づけてくる。

「しよーよ、栄ちゃん」
「しねーよバカ、昨日どんだけヤったと思ってんだ」
読みさしの雑誌を置き、俺は気だるい身体を再びベッドに沈めた。
錦の抗議の声が上がる。
「やだ! せっかくおいしそうなボディクリーム買ったのに。クリーム塗りっこプレイしたいー!」
せっかく買ったそのクリームをセックスに使うのはいいのか。
「栄ちゃん、怖い顔」
「この顔は生まれつきだ」
というかだな、言いながら俺の股間を擦るな。
「止めろって。俺疲れてんだよ」
口ではそう言うも、股間は刺激に正直だ。そしてこのタチの悪い従妹は、俺がこんなことを言っていても結局流されてしまうことを知っている。
ちゅ、と唇に柔らかい感触。
こいつの甘酸っぱいリップクリームが香った。
「やぁだ、栄ちゃん勃ってるし」
言って、俺のスエットを下着ごと下ろす。
「おい!」
ぶる、と揺れる半勃ちの俺のものを、錦は躊躇いなく口に含む。
「ちょ、錦……っ!」
ぞくぞくと背筋を駆け抜ける快感。先っぽに器用に舌を絡められて、裏んとこを擦られれば、そりゃあフルに勃起もする。
「あ、くっ……」
上擦った声が漏れる。
「栄ちゃんの声、エローい」
言う錦の欲情した声の方が何倍もエロいとは言わない。
昨日散々喘いだからか、錦も俺もその声は微かに掠れていた。



イート・ミー!の最初へ イート・ミー! 0 イート・ミー! 2 イート・ミー!の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前