「溺れる人魚」-2
「あぁっ!いやっ!どう…してぇっ」
裸に剥かれ、ロープで後ろ手に縛り上げられた舞は、柚木の持つ指示棒で躯をつつかれていた。
脚をもつれさせながら逃げ回るが、段々と理科室の隅に追いやられてしまう。
「ほら、別所くん。君の通ったところに水たまりが出来ているよ」
舞の脚の間から溢れ出る蜜は、柚木の指摘通り確かに床を濡らしていた。
「あぁっ!」
教壇に倒れ込んだ舞を柚木は勝ち誇ったようにのぞき込む。
「イヤラシい格好をして男を誘うのが得意なんだな」
そうして、全身を指示棒で突かれた舞は躯をクネクネと揺り動かした。
「イヤラシくて感じやすくて男を誘うのがとても上手い。僕が見込んだとおりだよ」
そう言うと柚木は舞の尖った乳首を指示棒で刺激し始める。
「いやぁっ!んんっ、っ…あ…ん」
舞は身を捩って逃れようとするが、その仕草はかえって男を挑発した。
「こんなにカラダを火照らしといて、蜜もほら…溢れてるのにイヤなことはないだろう?」
そう言うと柚木は舞の躯にむしゃぶりついた。
「んんっ、はぁっ、あん…やぁっ。う…んっ」
室内に舞の艶めいた声が響きわたる。
柚木の調合した媚薬は舞の躯を狂わせ、理性までも崩壊させようとしていた。
「やぁん!おかしく…なっちゃ、う」
疼く躯を柚木に執拗にまさぐられていく。
「ひぁっ!」
冷たくて細い指示棒を秘部に押し入れられ、舞は身を震わせた。
「…まさか、こんなに薬が効くとは思わなかったよ」
引き抜かれた指示棒には舞の愛液がはしたないほど付着し、糸を引いていた。普段から、快楽の躾を受けている舞は薬への感受性が高くなっていた。つまりは、それだけ淫らなことに溺れやすいと言うことだ。見世の教育の賜物だが、この場合は柚木を更に興奮させる材料となっていた。
「あぁ…ん。せん…せぇ、やめて…ください」
ペロペロと指示棒に付いた蜜を舐められ、舞は恥ずかしげに顔をしかめる。今はまだ、快楽よりも羞恥の方が勝っていた。
「躯はイヤがっていないようだが?」
勃ち上がりかけた芽を指示棒で突かれて、舞はビクンと躯を跳ね上げる。
「これだけ良い反応をするんだ。優良な実験結果が出そうだな」
柚木は試験管を取り出すと、底の部分を舞の秘部に強く押し当てた。
「ひぁ…っ!」
冷たい硝子は、舞の熱に煽られて忽ち白く曇りながら舞の胎内へと侵入してくる。