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〈利益の卵〉
【鬼畜 官能小説】

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〈利益の卵〉-27

『……どうです、お客様。“今回は”こんな可愛い少女が手に入りましたよ……ククク……ウサギみたいに震えてますねえ……』

「な、何よ!?ちょっ……やだあぁぁ!!!」


司会の男は完成となった処刑台を指し示し、これから刑を執行される美少女の怯える様を、嗄れた声で嬉しそうに観客にむけて喋りだした。
すると、舞台を整え終えたスタッフ達は、スーツを脱ぎ捨ててパンツだけの姿になり、美優のスカートを掴んだ。
と、そのままスルスルと持ち上げて、純白な美優のパンティーをステージ下の観客に見せた。


「いやあッ!!はな…離してよ!!わ、私そんなんじゃないんだからね!!!」


叫ぶが早いか、涙を散らすが早いか……まるで火が着いたように美優は泣き叫び、スカートを掴む手を振り払おうと身体を捩らせた。
通常、衣装の下にはアンダースコートか、パンティーのように見える水着を着用するものだ。
しかし、今までの撮影の時でも、そんな気遣いなどされた事のない美優には、全く分からない事だった。
差し出された衣装を、家で着けてきた下着の上にそのまま着る事に、何の不思議も感じなかった。
少女を食い物にしてきた事務所に養われてきた美優は、やはり無知であった。


『そんなんじゃない?……何だよソレ?』

『水着じゃなくて生パン穿いてきたの?サービスするよなぁ』

『腰をくねらせて誘ってるぞ、あの牝ガキ』


頭部と足元を固定されてるその身体の抵抗は、腰や臀部を前後左右に揺り動かす動きにしかならない。
必死の抵抗は、なんとも淫靡な魅力に満ちたダンスにしかならず、ギロチン上の泣き叫ぶ顔と、ギロチン下の悶えるような身体とが、まるで別人物のものに見えた。


『……最近のアイドルってさ、がに股ダンスが流行りじゃない?その娘にもやらせてあげたら?』


若い女が、冷たい視線を美優に向けながら、けだるそうにリクエストを送った……客の要望に応えるのは、至極当然と言える。


「や…やだあ!!やだあぁぁッ!!!」


黒光りする革ベルトが美優の膝上に巻かれ、その金具には鎖が繋がれた。
その鎖を処刑台上部に回すと、足枷を留めていた鎖は緩められた。
そして膝を吊す鎖が引かれると、美優の股間は吊り上げられながら開いていった。


『がに股ってそんなんだっけ?もっと開いてよ』

「やあぁぁぁッ!!やだあぁぁッ!!!」

『もっとガバッとやっちゃってよね〜』


女達の非情なリクエストによって、美優の股間は大胆な姿を見せつけていた。
足枷で両足首の位置関係は変わらない為に、美優の脚は“コの字”に曲がり、宙に浮いていた。
車に轢かれて干からびた蛙の死骸を吊り下げたような、不様としか呼べない姿で宙にぶら下がる美優。
それは何処か、神の供物として捧げられる生贄としての家畜のような哀しささえ漂わせていた。


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