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てき屋のマコ
【コメディ 官能小説】

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てき屋のマコ7-4

「ケッ!なに言ってやがんでぇ!」
源さんから視線を逸らし、あからさまに照れるマコ。

「へへ…」
得意満面の顔で鼻の下を人指し指で擦るナンシー。

「ふん…ばぁろぉ」
そんな二人の心の孫を誇らしげに見つめる源さんであった。

源さんが帰って暫くすると。
「ご苦労様…」
今度は里田睦美だった。

「ど…どうも」
気まずそうにペコリと頭を下げるマコ。
さすがのマコも睦美に対しては減らず口を叩く訳にはいかないようだ。

「あ!いっ!うち…悪い事してないっす!」
ごく最近まで睦美に散々、搾られていたナンシーに至っては。
明らかにビビクリまくっている様子だ。

「なに言ってるの?南原さん…今日は二人にお礼を言いに来たのよ」
その美人顔にキリッとした笑顔を浮かべる睦美。

「フー…フー…」
そう言われても素直には喜べないナンシー。
警戒する動物の様な瞳で睦美を見つめている。

「き…恐縮で…す」
一方、マコはつい最近も睦美に逢っている為か。
多少は余裕があるものの、それでも緊張は隠せない様だ。

「フフ…とにかく、今回は助かったわ、ありがとう」
そんな二人を本当に微笑ましい思いで見つめる睦美。
おっせかいと言えば…それだけかも知れないが睦美もまたマコとナンシーには、手のかかる妹に対する様な感情を抱いているのであった。


「こんにちは…」
睦美が去り、続いてマコたちの出店を訪れたのは。
輝くばかりの笑顔を携えたマドカであった。

「あっ!マ…マドカちゃん」
マコの顔がパッと赤らむ。
マドカと交わしたキスを思い出している様だ。

「い…いらっしゃい」
マドカとは初対面のナンシー。
その可愛いらしさには面くらいながらも訝しげにマドカを見つめている。
が…。
「あっ!」
マコから話は聞いているナンシー。
直ぐに理解をした様だ。

「昨日の夜、さっそく届けを出しました」
はにかんだ様にマコに報告をするマドカ。

「えぇぇ…さ…里田さんから…お…お伺いしておます」
やはり今日もマコのキャパを越えている様だ。

そんないつもとは違い過ぎるマコをポカーンと見つめるナンシー。

「あっ!私…武藤マドカっていいます」
そんなナンシーにニッコリと自己紹介をするマドカ。

「うちは南原美緒っす、マコさんの一の子分っす!」
マコよりも人懐っこい部分のあるナンシー。
マドカにも負けない笑顔を、そのマドカに返す。


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