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留守番の夜
【兄妹相姦 官能小説】

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盛春の一週間-8

〜火曜日の嫉妬〜

…やられた。
いや、やっちまった、かな。
とにかく俺は今、後悔でいっぱいだ。
あーくそ、ムカツくっ!

それは、昼休みのことだった。
きっかけは、偶然。
廊下の窓に寄っかかって友達とくっちゃべってたら、女子がわきゃわきゃ近付いて来て、隣の窓から外を見て、黄色い声をあげ始めた。

「やぁん、ほんっとカワイイねーあのコ!」

「ねーっ、食べちゃいたい!
あっ、ごめん亜紀子、見える?
ほらあそこ、サッカーしてるの〜、カワイ〜!」

…亜紀子?片桐か?
横目で見ると、こちら側のほおを強張らせた片桐が、すぐ真横に立っていた。
女子達はどうやら、外でサッカーしてる一年の中に、アイドルを見出だしているらしい。
ヒマなヤツら。
隣の窓の外には、すぐ近くに紋白蝶がひらひらしていた。
…あれ?

「…片桐、お前、その腕どうした?」

あ、やばっ、思わず周りも見ずに、話しかけちまった。
でも、そうしてしまうくらいに気になる、ひじの内側に並ぶ2つの赤いアザ。
日曜には無かったぞ?

「…え、あ、これは…」

「ほんとだ、これどしたの、亜紀子?
ん?サク?サクが見付けたの、今?
亜紀子、ちょっと見せてみて!」

おせっかいな女子が介入してくる。
片桐は…思いっきり気まずそうな顔。
もしかしてそのアザは…キスマーク?
…アニキか。
んだよ、日曜に俺とヤッて、んで昨日、アニキと!?
なんだよっ、昨晩、俺に《話を聞いて》とメールしてきた前後に、アニキとヤッてたって言うのかよ!

「え〜なになに?
サクお前、女子のアザなんか見付けたの?
なんかエロくねぇ〜?」

さっきまで話してた友達も加わる。
それに、女子も乗って、わいわい騒ぎはじめた。
その時だ。
ふわり、と片桐のスカートが揺れて…ふとももの内側に見えた、同じ赤いアザ。
…あんな、スカートぎりぎりのところにまで!

お互い、窓ぎわにいて、片桐は外、俺は中を向いている。
身を寄せて、片桐の方の腕を、みんなにバレないように伸ばす。

「片桐、転んだんか?
ちょっと、"他"にアザがないかどうか、確認した方がいいんじゃね?」

他、と言った時に、すっと指を伸ばして、片桐のふとももを触った。
くるっとアザを刺激してやると、片桐はビクッと動揺している。

「あっうん、そうなの。
今朝、転んじゃって…あはは…」

今朝、ね。
今朝、アニキに襲われたってワケね。
朝の時間の無い時に、どこまでヤッたか知らないけど。
そして、なんとなくその場が解散しそうになった時だった。


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