悪夢の日々-15
…ぐちゅるっ…
「ひゃあっ!?」
教室でクラスメイトに…自分の性器を触られることの異常さに、混乱が増す。
そのまま指を差し込まれ、不覚にも興奮してしまう。
その時はまだ抵抗できた。
あたしがそんな気力も無くしたのは、サクが力ずくで足を開いて覗きこんできた時だ。
カレシでもない人に、そんなトコまで見られてしまった…!
そんな恥辱を上回って、サクの責めは続く。
れるっ、じゅるっ、にちゃっ、べろべろっ、ずずっ…!
舐め…っ!?
うそ、サクが、あたしのおま○こを、舐めてるっ…!
信じらんない…!
でも…カラダが熱くなっちゃう…
お兄ちゃんにはない、性急な力強さ。
こんな…こんな責め方、知らない…!
ちゅうぅ…!
「…ひっあぁぁっ!!」
弱いクリ×リスを吸われて、とうとうあたしはイッてしまった。
呆然とするあたしに、サクが言う。
「"お兄ちゃん"じゃなくてもイッちまうんだなぁ、片桐は。
ほんっと、淫乱」
…―っ!
イッてしまった恥ずかしさ、悔しさが、後先考えず、あたしの腕を動かした。
…バシィッ!
「…ってぇ…!」
しまった、と思った時には遅かった。
カラダをひっくり返されて、後ろから挿入される。
そのまま、ものすごい勢いで突かれる。
激しすぎて、息もできないよぉっ…!
「すげぇな、お前っ…!
髪ふり乱して、よだれ垂らして、腰ふりまくってさ!
こんなヤラしいヤツとはなぁ!
しかも、それがアニキに仕込まれたなんてよ、AVかっつーの!
お前の"お兄ちゃん"に、感謝だなぁ!?」
あぁ…お兄ちゃん、ごめん!
お兄ちゃん以外の人を、受け入れてしまった。
お兄ちゃん以外の人で、イッてしまった。
許して、お兄ちゃん…!
「お兄ちゃん、助けて、たすけてぇっ…!」
せめてお兄ちゃんを思い出していたいのに、口に布を突っ込まれて、声も出せない。
代わりに、後ろから抱き締めてくるサクの声が、耳に響く。
「…片桐っ…かたぎ、りぃっ…!
くそぉっ、俺で、俺でイけぇっ!
オラオラ、オラァッ…!」
息を乱した切なげな声に、まさか、と思った。
だってそれは、お兄ちゃんがイく時にそっくりだったから。
ちょっと待って、サク、ゴム着けてないんじゃ…!?
…―っ!!
奥の方、初めて感じる熱さ。
なにこれヤバい、こんなの知らない…!
そして、口から布を引き抜かれる開放感と同時に、あたしは…
「んぐふぅっ、あ゛ああぁっ、イく…!
イぐぅっ!
う゛ああぁぁん、サクぅーーっっ!!」
頭にあるのは、今あたしを抱く、その相手のコトだけだった。
その名を呼びながら、はしたないほどにイきまくる。
あたしは、全てを忘れて、快感に溺れてしまったのだ。
そして、やっと呼吸が整ってきたな、と思った瞬間。
あたしの意識は、ブラックアウトした…