チョコレート・デイズーりくとリナーラスト-2
リナの部屋。
「リナ！バニラ！」
リナの機嫌が若干持ち直した頃…りくがやって来た。
手に大きな紙袋を提げている。
「りくさん…なんすか？それ」
黒髪の後れ毛を指先で撫でつけながらバニラがりくの方を見上げた。
誰が何と言おうとバニラはこの髪型を気に入っていた。
だからこそ…りくの行動が気になって仕方なかった。
「おお！バニラ…コレに着替えろ！」
ニタニタしたままのりくが手にした紙袋をバニラの方に差し出した。
「な…なんすか？」
緊張の面持ちで受け取るバニラ。
りくの事だからまともな物が入っているとは考えづらい。
恐る恐る紙袋を開けるバニラ。
「なんすか！これ！」
紙袋の中には夏物のセーラー服が入っていた。
目を丸くして驚いているバニラ。
「早く着替えろよ」
ニタニタ顔のりくに促されて渋々ながら自分のブレザーの手をかけるバニラ。
そして…。
夏物の白いセーラー服に着替えたバニラ。
その濃紺のスカートも野暮ったく長かった。
「もう勘弁っす！なんすか！この格好」
バニラは不満タラタラだ。
「で…髪をこうすると…」
バニラの後ろに廻り込んだりくがバニラの黒く長い髪を二つシバリにする。
「珍獣ハンターバニラ！」
「ぎゃはははははは！」
おどけるりく。
大爆笑のリナ。
バニラは…。
「勘弁して下さいよぉ」
泣きそうであった。
しかし…そのクサリ方、言葉遣いまで珍獣ハンターに似ていると言えば似ていた。
「あはは！眉毛も書くか？あは！」
りくも大笑いしながら化粧ポーチに手をかける。
「い！や！ちょっと！」
抵抗を示すバニラ。
この抵抗は渋々ながらもりくに受け入れられた。
「しっかし…何か昔のエロ本にも見えるな」
涙が出る程、笑っていたリナがその目元を緩ませながら言う。
「ビニ本だ！ビニ本！」
嬉しそうなりく…二人ともその手の知識は豊富だった。
「よし！バニラ！ここでＭ字開脚」
リナが自分の横のベットをバンバンと叩く。
「んなぁ！勘弁して下さいよぉ！」
依然、泣きそうな顔で抵抗を続けるバニラ。
「やんないと太眉毛でスーパーにお買い物だぞ」
化粧ポーチに手をかけるりく…トコトン意地が悪かった。
「そんなぁ…」
結局、バニラは渋々ながら言われたポーズを取る事になった。
取らしてみると…。
普段より遥かに長いスカート。
その中で丸見えになる黒いパンティは想像以上にエロかった。
「凄いな…バニラ！写メ撮ってやる」
リナがニタニタとしながら携帯を構える。
「ちょ…リナさん！やっ！」
顔を赤らめたバニラ。
スカートの裾を挟む様に股を閉じる。
「ほら！股開けよ！バニラ！」
背後からりくがバニラの股を押し開く。
「あぁぁぁ！りくさぁぁぁん！」
大口を開けたバニラがただをこねる様な悲鳴を上げる。
「喉ちんこ見えてるぞ…バニラ」
リナが楽しげに携帯のシャッターを切る。
「あぁぁ！やだよぉぉ！」
ギャーギャーと悲鳴を上げ続けるバニラ。
普段からバニラをオモチャの様にいじり回しているリナとりく。
だが…リナもりくもバニラを色々な意味で可愛いがっているのも事実だった。
この時もまず、りくが反応し始めた。
「バニラ…おまえ、可愛いな」
りくが大口を開けたバニラの頬に自分の頬を合わせる。
その様子はペットを可愛がる飼い主の様だ。