投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

Crimson in the Darkness
【ファンタジー 恋愛小説】

Crimson in the Darknessの最初へ Crimson in the Darkness 58 Crimson in the Darkness 60 Crimson in the Darknessの最後へ

Crimson in the Darkness -出遭-X-2

「アーク!」





 リーが引っ張り上げようとオレの身体にしがみ付いてきた。



 少し足掻いて、銃を影に向けて何発か撃ってみるが、やっぱり効かねぇ。



 こりゃ、前ン時よりやべえな。





『お前程度では何をしても出れんよ。永久の闇で苦しめ、人間』



「離れてろ! 巻き込まれたいのか!?」





 必死に沈んでいく身体にくっついているリーを無理矢理引き剥がして、突き飛ばした。



 それでも、駆け寄ってきて、またしがみ付く。





「嫌! 嫌だ! アークが助けてくれるって約束した!」



「馬鹿か! オレじゃなくて教会を頼れ!」



「ヤだ! おれはアークじゃなきゃ嫌だ!!」





 どうなってんだよ!? コイツの頭ン中は!



 死なないためにこんなトコまで逃げてきたんだろうが!?



 なら、なんで無駄死にを選ぼうとするんだ!





「馬鹿ガキ! 死ぬ気か!? 何の為に」



「そこまでにしていただきましょうか。この状況下で痴話喧嘩なんて、ヨユーですね? アークさん?」





 腰まで沈んだオレと泣き付くリーの前に現れたのは呆れ顔の…。


Crimson in the Darknessの最初へ Crimson in the Darkness 58 Crimson in the Darkness 60 Crimson in the Darknessの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前