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イジメテアゲル!
【学園物 官能小説】

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イジメテアゲル!-36

 怖気づくオシリを掴み、邪魔でしかない布を擦り下ろす。汗と卑猥な蜜で湿った叢に英助は躊躇無く口付ける。
 指で蕾を開き、舌を差し入れる。舌先に塩気を伝え、感覚を甘く痺れさせる蜜に酔いしれつつ、唾液を混ぜ込む。
 少しずつ、美奈に自分が浸透していくのが伝わる。その実感が彼の中で膨らみ、興奮で鼻息が荒くなり、彼女の秘部を擽る。
「やだ、英助、鼻息荒いってば、そんなに焦らなくたっていいじゃない……」
「だめ、ミーさん逃げ足速いから……。それに我慢でき無いし」
 手を腰に回し力を込める。皮に隠れた陰核に上唇を押し付けて暴く。舌先で転がすように弄ると、美奈は「ヒゥッ」と悲鳴を上げる。
 美奈の股間では空腹の犬がえさを漁るようなさもしい姿の英助がいる。
「なんか英助、あたしのときよりがっついてない? 処女ってそんなにいいものかしらね?」
 多香子は自分がされたときより貪欲で劣情的な彼の様子に呆れながらも、軽い嫉妬を覚える。
「進藤、もう入れてあげたら? じゃないと美奈、クンニでいっちゃうよ?」
 童貞を捨てたとはいえ、十数分前のこと。言われるままに動くのは情けないが、目の前の蜜壺の具合は多香子の濡れ具合と比べて劣らない。そして乱れ方も……。
 英助は焦る気持ちを抑えられず、我慢汁の溢れ出る亀頭を彼女の蕾に宛がう。
 濡れそぼった秘裂はそれほどほぐれてなく、先端の挿入ですら軽い痛みを伴う。
 それでも全身がぶれる感覚が訪れる。自慰の比にならない刺激には慣れる気配が無い。目を閉じ、唇を噛み締めること数秒、緩和された刺激がようやく快感だと理解できるほどだ。
 亀頭が蕾に触れると、充分に潤った愛液がそれを滑らせる。
「ん、いた……い……かも……」
 待ったをかけたのは美奈の囁き。
「ミーさん、痛い?」
 先の性行為で多香子はスンナリと自分を受け入れてくれた。美奈もきっと受け入れてくれると信じていたが、それは亀頭の先端で触れる何かにも阻まれる。
 ―女の子の大切なもの!
 英助はようやく理解する。そして腰の動きが止まる。
「ふふ……あたしさぁ、最初すっごい痛かったの覚えてる。なんていうかさ、身体が裂けちゃうっていうぐらいなの」
「茜沢」
「いいじゃん? 本当のことだし、それにその覚悟あってのエッチでしょ? まさかいれると気持ちよくなれるなんてかんがえてないでしょうね?」
 英助は処女膜を失念していた。もちろん、覚えていたとして経験の乏しい彼にどうこうできるものでもない。
「美奈みたいな口だけの小うるさい洗濯板女じゃ途中でヒィヒィ泣いて『えいすけぇ、もう痛いよ』とか言うんだろうね」
 英助は迷った。昔からピーマンと注射が嫌いな彼女を知っている彼としては、彼女が身を裂くほどの痛みと脅されて耐えられると思えない。そしてもう一つ不安がある。
 痛がる彼女を前にして、自分はどうするか? 性行為の魅力は理性を削る。例え美奈が悲しんでいたとしても、とどまれるとは思えない。
 もし彼女を傷つけたら。
 弱気な試行が彼をためらわせる。
「……もう、英助が怯えてどうするの?」
「だって、ミーさんのこと傷つけるの、怖いよ。せっかく好きって言ってくれたのに、嫌われるの……」
「どうして私が英助を嫌うの?」
「ミーさん、痛いの嫌いでしょ」
「本当にバカね……。いい? 私が一番嫌なのは、英助の一番になれないこと」
 美奈はひとさし指を立てて宣言する。
「一番見てもらいたい、一番知っていたい、一番一緒にいたい、一番いじめたい、一番気にかけてもらいたい……それに、一番気持ち良くなって欲しい」
「ミーさん……」
「多香子なんか忘れさせてやる。私、そう言わなかったけ?」
「ゴメン、忘れてた……。ミーさん、俺もう迷わないよ……」
 英助は彼女の唇にそっとキスをする。そしてゆっくりと腰を前に動かす。


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