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イジメテアゲル!
【学園物 官能小説】

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イジメテアゲル!-35

「くすぐったい?」
「かも……」
 女として未熟な身体は愛しい彼の愛撫にも鈍感らしく、今だ歓びに目覚めない。
 英助は彼女を抱きかかえ、マットに寝かせる。頬に軽くキスをしたあと、右手を内腿にもぐりこませる。
 太腿から膝に触れ、ふくらはぎを舐めるように弄る。そのまま紺の靴下を脱がし始める。
「やっぱり足フェチなんだ」
 感心したように呟く多香子を無視し、英助は美奈の足の甲に口付ける。
「あぁん……」
 甘い声に怯むことの無く、舌で足の指一本一本を丁寧に舐める。強がる美奈もむず痒さに耐えられず、献身的な愛撫から逃れようとする。
「待って、ミーさん……」
 細い足首を掴み、ふくらはぎに舌を這わせる。そのまま膝、太腿の順に上って行き、純白のショーツの前で止まる。
 鼻をひくひくさせほんのり香る牝の臭いを胸に吸い込む。汗とは少し違う酸味の強い香りは美奈の性格そのものに思え、不覚にも笑ってしまう。
「今私のこと笑ったでしょ」
「違うよ、ミーさんとこうしてエッチなことできるのが嬉しいだけだよ」
 相変わらず鋭い勘に驚きながら、彼女の気を逸らせようと敏感な部分に顔を埋める。
 布越しのクンニは英助にとって物足りない。しかし、全てが初めての美奈にとっては刺激が強く、鼻息が荒くなり「ひぅ」と短い呼吸を繰り返す。
 英助の右手がショーツとオシリの隙間に潜り込み、好き勝手にさすり始める。美奈は下半身から沸き起こる、疼くような刺激に慣らされ、身体から強張りが消える。
「美奈、感じてきてる?」
 多香子はあくまでも口を挟みたいらしく、美奈に好奇の視線を向けている。
「だって、英助としてるのですもの」
「あらそ。美奈は他人にエッチしてるとこ見られて喜ぶんだ」
「ええ、だって好きな人とできるって素敵じゃない?」
「はいはい、そうですね」
 快感によがる様子を同性に見られるのは羞恥を伴うはず。美奈の恥ずかしがる姿を期待していた多香子は肩透かしを食らった気持ちになる。
「ん、英助の当たってる……」
 露出したままの陰茎が美奈の脚に触れる。
「当ててるんだよ。触ってよ、ミーさんからも」
 言われるまま美に奈は彼の剛直に触れる。彼女の手が触れる。
 既に二度絞られているせいで勃起に痛みを伴うが、それでも想い人との行為への期待が、血液を集める。
「わ……、へぇ……硬い、それに熱いよ」
「ミーさんのせいだよ。ミーさんのこと考えると、痛いほど勃起するんだ」
「英助も一人でしたりするの?」
「俺は……そういうの出来ない。ミーさんのこと汚したくないから」
 自室で一人自慰に耽る時も彼女の顔を思い浮かべることは出来なかった。好きという気持ちを汚しかねない行為に、少年期の青臭い潔癖症が邪魔をしていた。
 しかし、今は違う。美奈が英助に向ける視線にはいつもの鋭さが無く、不安と若干の期待が込められている。内腿を摺り寄せる仕草が伝えるのは恥じらいではなく疼き。
 英助はショーツをずらし、薄い毛に隠れる割れ目を暴く。肌色の陰唇に隠れた媚肉は蕾のように閉じ込もっており、わずかに見える秘裂から痛々しいほどの赤を覗かせていた。
「ミーさんの、綺麗だ……」
「へー、アタシのどっちが綺麗だ?」
 うっとりとする英助に、多香子が意地悪く問いかける。
 先ほど女を教えてもらった秘裂は咲き誇る花を想像させた。
「茜沢の方が大人だった」
「こういうときは嘘でもミーさんの方が! っていうべきじゃないの?」
「うん。でも、ミーさんはこれから俺が咲かせるんだ。だから、これでいい」
 そっと蕾に口付けをする。唇が触れる程度に二回したあと、割れ目に沿って舌先を走らせる。肉付きの薄いオシリが拒むように退く。英助が逃げる蕾を追って一歩踏み出すと、美奈もそれに倣って後退する。


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