西畑自己満ラジオRU-1
西 「いやいやいや、ね?」
畑 「ね? って言われてもどう返したらいいのかわかりませんよ」
西 「せちがらい、せちがらすぎる」
畑 「何がですか?」
西 「世の中すべてだよ。不景気、不景気で、失業率は上がり放題。さらに年金問題とか小子高齢化とか問題は山積」
畑 「西さん」
西 「円高の影響で中小企業がダメージを受け、放送業界にも不況の波が押し寄せまくり」
畑 「今年はお年玉企画をやらないからって、くどくど文句を言わないでください! 大人気ないですよ」
西 「……ごめん」
畑 「ほら、タイトルコールしますよ」
西 「はい、ではタイトルコール!! 西畑自己満ラジオ」
畑 「R!!」
西 「この番組のパーソナリティを勤めますのは私、西浩一と」
畑 「畑由紀です」
西 「しゃべくりと思いつきで進めていきますよ」
畑 「はいはい〜」
西 「さて、今年に入ってからもう一月経ちますが、由紀ちゃんはどんなおもしろ体験をしましたか?」
畑 「おもしろ体験ではないんですけど、年始に親戚の集まりに行ったときに−−」
西 「おもしろ体験じゃなかったら喋っちゃダメェ!」
畑 「な、振っといてなんなんですか! じゃあ、西さんが抱腹絶倒なおもしろ体験した話をしてくださいよ」
西 「それがさ、少し前の話なんだけどブフフゥ、でさ、それがハハフヒ、これがもうカハハ、あ、ダメだ思い出し笑いでヘヘヘ、喋れねぇ」
畑 「な、それってヒドイですよ! ちゃんと喋れ!」
西 「いったんCMです」
畑 「あ! もう。この番組は素人投稿小説サイトPiPi's world と 暖かい読者の皆様 と メールを下さった方々の提供でおおくりします」
西 「自己満的名女優への道R!!」
畑 「これにもRがつくんですね」
西 「もちろん。このコーナーでは、由紀ちゃんに色々なシチュエーションを演じてもらうことで、立派な名女優になってもらい、果てにはレジェンドと呼ばれ、出る作品すべてがロングラン公演になるようになってもらおうというコーナーです」
畑 「もしかして、Rはレジェンドとロングランにかけたかったんですか?」
西 「うん」
畑 「レジェンドもロングランも、頭文字はLだと思うんですが……」
西 「そんなん知ってるっつうの! どうせならコーナーにもRつけようってなって、何か意味付けしようとしたけど思いつかなかったんじゃい! そもそも英語じゃなくて、ローマ字で考えれば、どっちもRだろう、それでいいじゃん、勘弁してくれ」
畑 「わ、わかりました」
西 「わかればよろしい。ではさっそく、今回のお題を発表しますよ」
畑 「よろしくお願いします」
西 「〆切りを守らない漫画家を編集者がおーこったの巻」
畑 「なるほど」
西 「じゃあ、俺が漫画家で、由紀ちゃんが編集者ね」
畑 「はい」
西 「じゃあ、自己満的名女優への道R スタート!」
畑 「西先生! 原稿まだですか!!」
西 「由紀ちゃん、そんなに怒鳴らないでよ〜。今、必死にやってんじゃん」
畑 「夕方には印刷にまわさないといけないんです! 急いでください」
西 「わかってるって」
畑 「……ちなみに、16ページ中何ページ仕上がってるんですか?」
西 「ん〜 完成してるのは1ページだけ」
畑 「残りは!?」
西 「あともう少しなのが5ページで、あと残りは真っ白」
畑 「に、西先生のバカ! 絶対に間に合わないじゃないですか!!」
西 「ああ、間に合わんな ははははは」