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L&R −出会いそして依頼その1−
【ファンタジー その他小説】

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L&R −出会いそして依頼その1−-6

「で、ようするにエル。お前さんはその魔法ってやつが使えると。そういうわけだな?」

「そうそう、ものわかりがいーじゃない、アル。」
二人の開いた口がやっとふさがりジェリーに遭遇した場所からしばらく歩いたところで

あたしは二人に先ほどの説明をしていた。
あたしがさっき使ったのはズバリ『魔法』。簡単に説明すれば自身のエネルギーと自然界の力を混合させ
さっきのような普通の人が見たらビックリするような現象を引き起こす、といったものである。
実はこの魔法、数百年前には使うことのできる人もわりといたらしいのだが、現在では使える者は
消えたといわれるほど希少なものなのだ。
もともと万人が使える者ではなく、ある程度の素質が必要なことや素質があっても修練に耐えなければならないこと
がその理由だろう、とあたしは考えている。
とにかくその威力は絶大で上級魔法の中には山一つを消し飛ばすほどのものもあるのだ。

ま、あたしは修行を途中で逃げ・・・いや切り上げたため初級魔法全般と中級魔法を少々といった具合だが。
それでも家の一軒くらいわけもなく消し飛ばせる。
この魔法こそがあたしがトップクラスの何でも屋を自称する理由なのである。
「ホントすごいですよエルさん!!魔法なんて!」
ちょっと興奮気味のキャロト。いやー、見せたかいがあったわ。
「でも、気をつけてね。あんまり魔法を使いすぎるとあたしがへばっちゃうんだから。」

「へっ?そうなのか??」
とアル。
「いい?魔法ってのはそのとき使う魔法の系統の自然の力なんかも借りるんだけど、あたしの精神エネルギーも使って放つものなの。だから、あんまり使いすぎると精神が疲労して歩くこともできなくなっちゃうのよ。」
「う〜ん、要するにずっと楽できるわけじゃないのか・・・」
こ、この男は・・・
「ちょっとアル!!あんた給料分くらい働きなさいよね!さっきから魔物はあたしが全部倒してるじゃない。」
そう、実は最初のジェリーに襲われてから何度も魔物に襲われているのだ。そのたびにあたしの魔法で倒していたのだが、アルはその間まったく戦っていない。
「え〜・・・だって日給1リムだしなぁ・・・・。」
「えっ?!1リム?!」
やたらびっくりしているキャロト。
「そうよ。もうドンピシャで適正価格☆」
「ひぃぃ!お、鬼だ・・・・。」
「ちょっとキャロト!何よ今の言いぐさは・・・・」
シュバッ!!
「きゃっ!」
あたしは突然現れた何者かの攻撃をかわしきれず思わずしりもちをついてしまった。
ちぃっ!油断した!!
狙ってか偶然か、そいつはしりもちをついて無防備なあたしに攻撃をしかけてくる。
まずい!


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