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L&R −出会いそして依頼その1−
【ファンタジー その他小説】

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L&R −出会いそして依頼その1−-5

第3章 いざ!爆弾探し!

「いやだぁぁ!帰る!俺は帰るぞ!!」
「うるさいっ!アル、あんたも男なら覚悟決めなさいよ!」
ここはセロリニアの国の森の中。ジンジャータウンからは5キロ程の場所である。
あたしたちは結局キャロトの依頼を受けることにしたのだ。
いや、受けざるをえなかったと言った方が正しいだろう。なにせ30グラムだ・・・・。

しかも、場所がジンジャータウンから5キロとは。爆発すれば間違いなくジンジャータウンにまで
被害が及ぶ。他がどうなろうと知ったことではない!しかし、あたしの店がなくなることだけは
断じて許しがたいのだ。
「お、お二人とも落ち着いて・・・」
『うるさいっ!!』
キャロトの声にここぞとばかりにハモるあたしとアル。
「ひぃぃ!申し訳ないですー・・・。」
本気でビビるキャロトくん。
「大体あんたが爆弾を奪われたりしなければこんなことには・・・」
ガサガサッ!!
あたしが言いかけたそのとき、脇の茂みから何かが飛び出てきた。
飛び出したそれはゼリーのような半固体で透明の体。
一応人の形を作ってはいるが、顔のパーツもなければ髪の毛もない。それが10体ほど。

「う、うわぁぁ!魔物だぁ!」
そう言ってのけぞるキャロトくん。
そう、たしかにこれは魔物だ。そもそも魔物とは何なのか。
それは特に人間に害をなす生物の総称でいくつかの種族に分かれている。
その中でも今目の前にいるのは『軟体(スライム)系』の魔物だ。
その他にも、『悪魔系』、『獣系』、『妖精系』、『霊系』、『物質系』、『鳥系』、

などいくつかに分けられている。
また、各種族には階級があり弱いものは武器を持った一般人なら倒せるものもいるが、

上級のものになると重火器を持った人間でも太刀打ちできない、といったものもいるらしい。
さて、今回現れたこいつは軟体(スライム)系の魔物の中でも最下級の『ジェリー』である。
木の棒でも持っていれば、人間でも負けることはないといった程度の魔物だ。
そんなジェリーを見てビビるキャロトくん・・・どうやら本気で戦闘は苦手なようだ。

しかし、そんなザコでも10体もいるとなかなかにして面倒。
アルも出会ったときから長剣(ロングソード)と銃を持っていたりするが、なんだか役に立ちそうにないし。
・・・こんなやつらにはもったいないけど、仕方ないか。
「二人ともちょっと離れてて!」
そう言ってあたしは精神集中に入る。
「お、おいエル一体何なんだ??」
アルが問いかけてくるが今答えるわけにはいかない。
そうこうしているうちにジェリーはじわじわ間合いを詰めてきている。
「エルさぁん、き、きき来ましたよやつら!!」
わーっとるわいそんなもん!!
もう少し・・・・・・できた!
「二人とも気をつけてね!」
そう言って力を解き放つ。
「フレイムっ!!」
その瞬間あたしの手のひらから放たれた力はジェリーたちに向かい、ジェリー達を炎が包む!
数秒後・・・ジェーリ達が熱により溶けてなくなると同時に炎も消え去った。
「ふーっ!久々でちょっと時間かかったけど、まぁこんなもんかな。」
そう言って後ろをふり返れば
「ひ・・・・ひ・・・・火が。」
「も・・・ももも燃えて・・・」
とそれぞれまさに開いた口がふさがらないといった状態になっているアルとキャロトさん。
あ、そういえば二人には説明してなかったっけ。うっかりうっかり☆


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