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L&R −出会いそして依頼その1−
【ファンタジー その他小説】

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L&R −出会いそして依頼その1−-3

第2章 初めての依頼

そんな食堂での出来事からはや2週間アルもあたしへの借金を返し今はどこの空とも知れない・・・
とういうわけではないのだ。
彼は今もここ何でも屋ライトで働いている。
「なぁ、エル。」
「なぁに、アル。」
「い、いやもう2週間も働いてるんだがまだあの借金は返せてないのか?」
「んー、まだもう少しかかるわね。」
「もう少しってどのくらいなんだ?」
さすがにちょっと不安そうなアルくん。
「そうね、働き始めて2週間で、あのときの払いが5000リムだから・・・あと4986日くらいかな☆」
ピシっ!!
あ、石化した。
「な、な、な!!!!」
どうやら言葉にならないらしい。
「アル、あんた契約書ちゃんと見なかったの?あんたの給料は日給は1リムよ!!」
ピシピシィ!!
あ、ヒビ入った。
「そんな安日給あるか!!犯罪だぞ犯罪!!」
「なんのことかしら?あんた契約書に『自分で』サインしたわよね?言っとくけどあたしは強制なんてしてないわよ?」
「ノォォォ!しまったあの時一瞬でも疑うべきだったのかぁ!!!」
本気で悔しがるアル君。
「ま、そういうことだからしっかり働いてね☆」
「くそっ!わかったよ。じゃあ、せめて出来高を!いい仕事をしたらそれに応じて別に給料を!」
「ふむ、そのくらいならいいかな。」
「よしやったぁ!・・・でも、その仕事がないんじゃなぁ。」
うっ・・・こいつ頭悪いくせに痛いとこつくなぁ。
「う、うるさいわね!不景気じゃなきゃ毎日のように客が・・」
と話をしていると
カランカラン
「ほらみなさい!いらっしゃいませー!」
ドタドタドタ!
「あ、あのー!!!・・・助けてください!」
開口一番その客が言ったのがこの言葉。
「ちょっと、いきなり助けてくださいだなんて・・もうちょっと事情を説明してよ。」

そう言ったもののどうやら大分混乱しているようで何やら脈絡のない話を始めるお客。




(30分後)


「はぁ〜・・・ようするにキャロトさん、あなたも何でも屋で依頼の品を手に入れたはいいが魔物に奪われてしまった。
でも、自分は潜入は得意でも戦闘はからっきし。そこであたしに奪われた依頼品を取り戻して欲しいと、そういうわけね?」
混乱した人から話を聞きだすのがこんなにも大変だとは・・・。次からは気絶させて落ち着けてからにしよう。
ちなみにキャロトさんとは混乱していた等のご本人である。
「あんたも大変だったなぁ。で、その依頼品ってのは一体なんなんだ?」
と口をはさむアル。
「ばかねぇアル。仮にも何でも屋が依頼主の秘密をばらすわけないでしょ!」
何でも屋だから何でもありと思われるかもしれないが、実は何でも屋協会なんてものも存在し、
意外に細かい規則が決められてたりするのだ。
そのなかには依頼主との守秘義務も当然ある。
「チャネリウム爆弾です。」
「ほら、やっぱし秘密で・・・ちょっと!!あんた何シレっとばらしてんのよ?!」
「あぁっ!!す、すみませんすみません!!!」
「へ〜、爆弾かぁ。世の中物騒になったもんだんぁ。」
まったく、アルはともかくキャロトさんはホントに何でも屋の自覚があるんだろうか。


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