西畑自己満ラジオ]五-1
西 「えらいこっちゃですな」
畑 「そうですよ! 私達の知らない間に」
西 「由紀ちゃんだけならともかく、俺も危ないんだろ」
畑 「私だけならともかくってなんですか! 西さん! 死なば諸共ですよ」
西 「やだよ」
畑 「もう! 仕事なんだからちゃんとやってよね!!」
西 「いや、別に由紀ちゃんと一緒に死にゆくのが仕事じゃねぇし」
畑 「いいですよ! もしかしたら西さんだけが死にゆく可能性だってあるんですからね」
西 「馬鹿か? 俺が番組を辞めると、必然的に、恵と坂本が番組から離れる事になるんだぞ?」
畑 「っく!! そんな圧力が」
西 「よし、とりあえずタイトルコールに行きますよ 西畑!!」
畑 「自己満ラジオ」
西 「この番組のパーソナリティを勤めますのは私、西浩一と」
畑 「畑由紀です」
西 「ちょっとピリピリしたムードで進めて行きますよ」
畑 「はい」
西 「さてさて、寒い日が多くなってきましたね」
畑 「え、あ、はいそうですけど、なんで急に普通の話をしだすんですか?」
西 「いやね、このまま普通に番組を進めて行ったら、何ごともなく終われる気がして」
畑 「……寒い日は鍋に限りますよね」
茜 「ってオイ!!」
西 「……なにか聞こえた?」
畑 「怖いですね。お化けでも出るんですかね」
茜 「お化けじゃない!!」
伶 「そうよ。私達は健気に生きてるわ」
西 「あ、今さ、収録中だからさ。その、部外者はちょっと」
茜 「なんで、そんなに優しく追い出そうと!!」
伶 「ゆきっぺ〜、私達を早く呼び込んで」
畑 「西さんどうします?」
西 「……どっちにしても声出ちゃってるし、紹介してあげなさい」
畑 「はい、私と西さんの座を奪いにやって来た、お二人です」
茜 「チームシャインリーダーの矢野茜です」
伶 「チームシャインの玉置伶です」
茜 「誤解のないように言っておくけど、あたしは別にレギュラーを奪おうなんて考えてへんで。伶と中山さんがバンバン話をまとめて行っただけで。あたしは巻き込まれた感じやし」
伶 「あ〜、そんな巻き込まれた感をだしてリスナーの同情を引いて、票数を伸ばそうなんてやらし〜」
畑 「え!」
茜 「なんでそうなんねん!!」
西 「まあまあ、俺は自分の地位さえ安定してれば片割れは誰でもいいけど」
伶 「でも、今回は西さんが辞めることになるかもしれないんですよ」
西 「やれるもんならやってみろ。ってことでいったんCM」
畑 「この番組は素人投稿小説サイト PiPi's world と 暖かい読者のみなさま と メールを下さったみなさまの提供でおおくりします」