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幼なじみの法則
【幼馴染 恋愛小説】

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幼なじみの法則A-2

どうしよう、どうしよう!!こんな時どうしたらイィんだろ!!
冗談ぽく軽くかわせばイィの?
でも冗談言える雰囲気なの?コレ。
あ〜でもでも、もしみっくんが冗談でこんなコトしてて、あたし真面目な顔して突き飛ばしでもしたらそれはそれで変!?

ものの数秒。
あたしの脳みそは試験前なんかよりも活発に動いていた。
なのにからだが動かない。どんな返しをしたらイィかわかんない。
え〜っ、え〜!!





「こらー。家の前でそんなことしてると、おばさんがびっくりするぞー」


パニックしていたあたしの思考が止まった。
....聞き覚えのある声。
んーん、“聞き覚え”なんかじゃ終わらない。あたしの大好きな声。
私は声のした方へ顔を向けてみる。

....やっぱり。
健吾じゃん!!“お約束”にも程があるし!!

何も知らないみっくんは、あ、ごめん、とあたしに言うと健吾に会釈して帰っていった。





どうしよう、どうしよう。
健吾に何て言えばイィんだろう。
でも何か言えば言う程、言い訳がましい?
あたしはこんなパニクる人だっただろうか。
いや、違う。今までそれなりに人付き合いも上手くこなしてきたつもりだ。

こんな焦っちゃうのは、相手が健吾だからだ。


「おじさんもおばさんも今日はいない日だろ?内緒にしといてやるよ、今回は。」

『え?』


え!?


「かなももうすぐ高校生だもんな。そりゃ彼氏だっているよな。
じゃあ、今日また7時にはそっち行くから」


笑顔の健吾は、あたしの頭をポン、となでた後、自宅へ帰っていった。

ちょ....っと?
彼氏?誰が?みっくんが?誰の??
....すっごく誤解されてる。


....っ!!もうサイテーだー!!


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