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キミに不時着する日
【幼馴染 恋愛小説】

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キミに不時着する日-5

「なに……慰めてほしいの?」



「まあ、それなりに」



「でもサクべつに落ち込んでないじゃん」



「ま、よくもそんなことを!気丈に振る舞ってるだけかもしんないじゃん!ほんとはすっごい傷ついてて心の奥に見えない傷を隠してるかもしれないじゃん!」



「……そうなの?」



「……ちがうけどさ……」





なあんだ、とかなんとか言って、また目を閉じて……うおおお待て待て待て!





「サク、うるさい……」



「わわわわわわわわん。わーわわわんわん!」



「『ユキの人でなし。れーこくにんげん!』」



「げ、なんでわかんの」



「楽勝」





ちょろりとも笑わず勝ち誇られた。負け犬、遠吠えですら負ける。

じゃあ一体何で勝てるっていうんだ。

遠吠えすら負けてしまった私は、もうどうしようもなくしょんぼり。夢も希望も愛も勇気も失ってしまった。しょんぼり。彼氏には振られるし、幼なじみにも振られるしで、なんだい今日は金曜日だけれども、フライデーではなくフラレデーなのかい、って全然うまいこといってないことくらい自分でもわかってます、はい、しょんぼり。



私のあまりのしょんぼりを見かねた優しいゆっきーは、





「ゲンキダシナヨ、サク!アシタハキット、イイコト、アルヨ!」



「なんでカタコトだよ」



「あんな最低オトコのことなんか忘れて、もっといいオトコ探しなよ★」



「心がこもってない」


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