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鎮魂
【SM 官能小説】

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鎮魂(その1)-6

 …おまえは、神聖な彫像を犯した魔女か…


修道士たちは、私をこの蒼穹の下で火炙りにするために柱に吊り上げるに違いない。柱に鎖で
縛られた私は、乳房を鋭く尖った槍でいたぶられ、陰部に真っ赤に焼けた鉄串を刺される…
私は自分が魔女だと認めた瞬間、縛られた私の柱の足元に火が放たれるのだ…。




 静寂に包まれた中庭で、幻覚のような映像が音もなく過ぎていく…。


そして突然、丘の斜面を這い上がってきた海風に頬を撫でられたとき、私はその深い夢から目を
覚ました。
ホテルのテラスから見えるゆったりと波をたたえる地中海が、いつの間にか黄昏に包まれ、まる
で処女の淫部から滴る血を溶かしたように、鮮やかな紅色に染まっていた…。


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