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鎮魂
【SM 官能小説】

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鎮魂(その1)-4

僧院のその闇に包まれた広間の先は、陽射しの強い中庭へと続いていた。
静寂に包まれた中庭は、めぐらされたアーチの列柱の光と影が織りなす神秘的な回廊で囲まれて
いる。そしてその列柱の柱頭には、奇怪な動物や妖しげな植物の文様の浮彫がほどこされていた。

そこには中世の濃艶な罪の淫猥さと官能的な悪徳が描かれているのだ。蛇が絡みつく罪人たち…、
淫欲、絶望…、そして悪魔にいたぶられる罪人たちの姿が刻まれている。


そして回廊の南側には、深い谷間が続き、その先は紺碧の地中海なのだ。回廊の側面の奥の間を
抜けると、そこには厚い荒削りの石壁に囲まれた光に乏しいいくつかの部屋がある。静寂に包ま
れたこの場所は、どこまでも禁欲的な場所なのだ。


私は列柱の陰に佇み、紺青の空から太陽の光が降り注ぐ中庭を眺めていた。一瞬、太陽が雲に覆
われたように暗くなり、その澱んだ静寂の時間が裂かれるように男たちの低い声が聞こえてくる。



 …おまえは、あの神聖な彫像の精液を啜った魔女だ…と、どこかで声がする。


見えない叫びが、微かな響きとなって聞こえてくる。やがてその木霊のような声は騒々しい罵声
に変わっていく。高く低く、あとからあとから私の耳の中に響いてくる。
 



 いた… 私がそこにいる…


この中庭の中央で鎖で縛られた全裸の私が、黒いマントをかぶった修道士たちの嘲笑と憤怒の渦
の中で、首に巻かれた錆びた鎖によって引き回されている。これから尋問を受ける魔女のように
白い尻を振り、犬のように四つん這いになり髪を振り乱している。


 …魔女だ…魔女に違いない…その呑み込んだ精液を吐くのだ…

 …吐け…吐くのだ…


 男たちの罵声が、その中庭に響き渡る。




 いや…私は魔女ではない…と、私が私の目の前で叫んでいた。



 私は…


腋の産毛と股間の陰毛を火で炙られるのだ…魔女の刻印を淫猥に探られるために、頭髪や陰毛の
すべての体毛を剃り落とされるかもしれない。

そして淫唇や尻の穴さえ金具で奥深く押し広げられ、悪魔の指紋の痕跡を探される。そして舐め
るように陰部の肉襞を執拗に眺めつくされ、悪魔の爪の痕を探られるのだ。
 

もしかしたら私は、魔女であることの自白の拷問を受けるのかもしれない…。私はこれから暗黒
の拷問部屋に連れて行かれるに違いない。おそらく私は、獣のような黒い体毛で覆われ、涎を垂
らした何人もの修道士たちの鋼鉄のようなペニスで犯され続け、淫部の肉襞が血まみれになり、
血の混じった淫汁を内股に滴らせる…。


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