特進クラスの期末考査 『淫らな実験をレポートせよ』act.8-14
見事にただの布となったショーツを引き抜く。
じゅるり…と銀糸が網を張ったのも言うまでは無い。
(こいつ、完全にマゾだな)
カチャン…と床にカッターを落として、大河内は自分の着ている白衣、スーツ、ネクタイ、ベルト、と順に脱ぎ出した。
ワイシャツとスラックスだけの姿になると、ジッパーを下げ、自分の膨らんだ股間をまじまじと見せ付けた。
「さわれよ。これが今からお前の中に入るんだぜ」
愛美は黙って片手を伸ばした。
膨らんだ股間はすでにじっとり湿気を含んでいて、正面のそれも下から見ただけでは解らなかったが、堅く張っていて黒い布地のボクサータイプの下着を押し上げていた。
初めて触る男の部分を、愛美は欲望のまま、いや、本能のまま、手を動かした。
熱く硬い。縦に長い棒状の物体。手で擦ると熱さが加速する。
「きゃうっ!」
夢中で手淫をしていた愛美は、いきなり秘部をまさぐられ声を発した。
どろりとあふれる蜜を掻き分け、問答無用で指を秘所に侵入させる。
「やめ、っあぁっ!…ひううっ」
首で嫌々をしながら、初めての快感に悲鳴を上げる。愛美のそこは蛇口が壊れてしまった様に蜜が溢れ出し、後ろの窪みは勿論、床や大河内の掌までも濡らしている。
「…さすが淫乱。処女でもイけるんじゃねぇか?」
がくがくと腰を揺らしながら、愛美は大河内の指を咥え込む。誰もふれた事の無いその蜜穴は、初めての異物をきゅうきゅうと締め付けている。
「んあ、ああっ…あっあ!…ああァッ!」
もはや愛美は「淫乱」と誰しも思う程、理性を飛ばしていた。口は開きっ放しで、足は自然とM字に広がり、大河内の手の根元に秘部を擦りつけている。
「おいおい、もう指3本目だぜ?」
掻き出す様に動かしたり、中で3本の指をバラバラに動かしたり。愛美は大河内の予期せぬ悪戯に、心も体も中毒になってしまった様だ。
紅く火照った秘所はだらだらと蜜を吐き、入口の二枚の貝殻も真っ赤に染まった薔薇の様だ。既に皮が剥かれたピンクの肉芽は、大河内の悪戯の対象から未だ外れている為、ひっそりと自己主張したままだ。
ここに大河内の魔の手が伸びれば、たちまちピンクは紅に変わってしまうだろう。
「くくくくっ…すげー格好」
笑いながら大河内は自身に薄い保護膜を着ける。
愛美は肩で息をするのが精一杯で、曲げたままの両膝ががくがくと震えている。
勿論、紺色の靴下、腰に絡まるスカート、そして両肩に引っ掛かっているワイシャツ…という格好だ。おまけに乱れた三つ編みとずり落ちそうな紺縁眼鏡が加虐心を誘う要因である。
もう愛美は言い返す気力や、乱れを直す、そう言った余裕は皆無だった。
手は床に力無く横たわり、辛うじて回っている扇風機の羽音だけが耳につく。
窓も全開で、目隠しの為に引いたレースのカーテンが、頼りなく下界と隔てている。
「静かにな」
ヴァージン相手に無理な注文をつけ、大河内は唇を塞いだ。
そして
その瞬間は、いとも簡単に訪れた。
火傷しそうな程に熱い雄芯が蜜穴に触れる。
「くうぅぅぅっ…!!」
喉の奥から絞り出た様な声。喉を反らせ、愛美の両肩に力が入る。
唇を震わす愛美に、また、熱い唇が降りて来る。
痛みに堪える愛美を見た大河内からのキス。
大河内は愛美のぷっくりと瑞々しい唇を塞ぎ、全てを包み込む様なキスを与えた。
舌は柔らかく愛美の口内を刺激し、初めてキスした時の激しさは微塵も感じられない。