命日が誕生日14-1
【第14話】
火曜日の悪意
『お……お兄さん?』
『えぇ…まぁ別に確信があるわけではないけどね
もしそんな事が出来るとしたら……よ…』
「確かに九頭見の中にはそぅいう霊術があるのは聞いた事はある…が…
その可能性は恐らく低いだろう…やる意味もわからんしな…」
『…だよね?霊術使って関係無い人達殺しても何の得も無いし…』
『………………』
「でだ…どう制約が無いかというと…
一定時期までは若い女性のみだったのだが…
ある時期から男性も年輩も関係なく狙うようになってきている…」
『ただ単に偶々って事はないの?』
「それは考えにくいな…襲う方法もそれまでは脅かし追い回し、精々軽傷を与えた程度だった…
でもここ5回は…
3人は重傷2人は死亡しているようだ…
しかし火曜日のみの行動は共通している」
『やっぱりおかしいわね…普通の悪霊ではそんな事、有り得ないもの…』
『そっかぁ……まぁ考えても始まらないわ!
取り合えずその魂を捕まえる事よね?』
「あぁ…まぁ明後日の火曜日がポイントだな…」
『うし!じゃぁ私のこの
【悪霊探知君ハイパー】
で居場所はがっちりキャッチしてやるわ!!』
「大丈夫なんだろうな…
前の俺みたいに間違える事はないだろうな…」
『失礼ねぇ〜前のは
【悪霊探知君Jr】今度のは更に性能アップでハイパーなのよ!!』
「……信用出来ん…」
『あははは…まぁまぁ…
頼りにしてるよ♪嵐♪』
『流石、天迦♪どっかのヒネクレ幽霊とはワケが違うねぇ〜♪』
「……はぁ……
まぁ…うまく行くことを願うとするよ……」