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命日が誕生日
【コメディ 恋愛小説】

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命日が誕生日14-2

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    火曜日


『え〜♪それではぁ
皆さんお待ちかねの♪
悪霊さん退治へ出発しまぁ〜す!!』

「『……ぉーー…』」

『あれあれぇ〜?
どぅしたのかなぁ〜↓
声が小さいぞぉ〜?
もぉ〜ぅ…そんな事じゃ悪霊さん出て来てくれないぞぉ〜?↑↑』

 ……………

「おい…天迦…
なんなんだあれは…めちゃくちゃ鬱陶しいぞ…
…まぁいつもの事だが」

『あはは…何か…
どっかのヒーローショーの司会のお姉さん…って感じだね……汗』

「一番ちびっこのクセに何をやってるのだか…」


『こぅるぁ!!そこ!!
あんまガタガタ騒いどるといてまうぞボケェ!!』

 ……………汗

「『はーーーーーぃ』」

((何故になまる?))


『はぁい♪でわぁ♪
良い子のみんなぁ〜いっきまぁすよぉ〜♪』

「『はぁ〜〜〜〜ぃ』」

((……キモい……))


そして司会のお姉さんと
良い子の2人は事前の打ち合わせ通り
嵐のトランシーバーZと
悪霊探知君ハイパー1、2、3をそれぞれ持って規定のスタート地点へと散っていった…


 ………………


『はぁ…しかし私…
本当に幽霊…ってか悪霊見えるのかな…?
何か『天迦なら大丈夫』
って言われて成り行きに任せて此処まで来ちゃったけど…
はぁ〜…やっぱり未だ、私の流され癖は抜けきっていないらしいよ…』

1人…夜のもぅすっかり寝静まった街を、ブラブラ歩きながら自分のふがいなさを責めてみる。



カラン、カラ〜ン…


…………!!!!


突如、耳に響くような高い物音がして『ビクッ』っと体を震わせ…
ゆっくりと音のした方を眺めてみる…


(ふぅ…何だ……空き缶が風で飛んだだけか…)

緊張していた体から一気に力が抜ける…


(はぁ〜…本当に勘弁してよねぇ〜……)

そこで私は、ふと気付く


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