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社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜
【その他 官能小説】

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社外情事?3〜堂々巡りと結論情事?〜-14

「……」
途端に、誠司の目は釘付けになる。

充分な質感のある、柔らかそうなヒップ。
絶頂のせいかびしょびしょに濡れた、ブラと同じデザインのショーツ。
足を覆うストッキングを吊り下げたガーターベルト。

どこか大人の色香を漂わせる、淫靡な光景。それを凝視する誠司の喉が、ごくり、と鳴る。
「…なんか…すごくエッチに見えます」
そして、我知らずため息が漏れる。勿論、ため息は興奮の結果。
そのため息と呟きを聞いた玲は、密かにほくそ笑む。だがその笑みは誠司には見せないうちに、先程よりも激しい情欲の炎を目を灯し、彼女は振り返った。
「…選ばせてあげる」
言いながら、玲ははだけさせられたスーツから肩を露出させ、誠司の唾液でてらてらと光る胸を二の腕で寄せる。
「胸と口でして欲しい?…それとも、」
そこまで言った所で、玲は自分の手をショーツの中に滑り込ませた。そして、蜜の音が音高く響くように指を動かし、秘裂を弄り始める。
「…んっ……もう本番に、いく?」
微かな喘ぎの混じった声で、誘惑。
誠司の喉が再び鳴る。
「…早く、ん…決めないと……私だけで、イッちゃう…ぁ…わよ?」
そこへ更に追い討ちをかけようと、玲はもう片方の手で乳首を摘み、立ったまま自慰に入り、その様子を誠司に見せつける。
対する誠司は、興奮も明らかな具合に玲を凝視している。
だがその姿勢は、上体を起こしたまま。玲に近付くどころか、ソファから立ち上がろうともしない。

そのまま、沈黙が続く。

そのうち、その事に焦れた玲は、先程宣言した通りにするべく、その場に座り込んで本格的な自慰へと移行する。
「…ん…ぁあ……ふぅ…っ」
我慢できないって言ったくせに、どうして見てるだけなのよ――そんな不満を自分の指に乗せて、自身の太股の奥へと向かわせる。そのたびにくちゅくちゅと淫靡な水音が漏れ、玲に鈍い快感と興奮を与えてくれる。
「ぁ…んぁ…はぅ…」
だがそれは、望んだもの以外のものによってもたらされる虚しい刺激。当然、今の玲を満たすには足りない。
「んふぅ…ぁあ…ふぁあ…っ!」
それでも玲は、半ば八つ当たりのような強引さで高みへと上り詰めようとする。

――と。

「…イッちゃうんですか?」

不意に、問いかけられた。
中途半端な快感に浸かっていた玲は、その問いかけで誠司の方を向いた。直後、彼女は目を見開く。

「…だめじゃないですか。俺がちょっと黙ってるからって、本当にイこうとするだなんて…」

いつの間にか、彼女が知らぬうちに欲していたもの――熱く硬くそそり立つ肉棒を取り出し、誠司は立ち上がっていた。彼は苦笑を交えて言葉を続けながら、自慰の姿勢をとった玲に近付く。
「…そんなに俺のが欲しかったんですか?」
そして、玲の眼前で肉棒を軽く揺らしてみせた。
はめられた――玲は直感的に悟る。
誠司は、玲を敢えて待たせたのだ。「早くしないと自分だけでイク」とのたまった彼女が、本当にイこうとするかを見るために。
だが自分はそれを見抜けず、あろうことか本当に自慰で絶頂を迎えようとしてしまった。

つまり玲は、誠司を自分の好きにしようとして、その実彼にもてあそばれてしまっていたのだ。
その事に気付いた玲は何だか悔しくなり、突きつけられた怒張からつい目を逸らしてしまう。
「…むくれないでくださいよ、玲さん」
すると誠司は膝をつき、玲を優しく押し倒した。二人はカーペット張りの床の上に寝転がる格好となる。


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