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閑村の伝統
【その他 官能小説】

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閑村の伝統〜16歳の巫女姫〜-4

「すごい…こんなにお金が…」
朝になって身を清めた後、陽子は彼女個人に男達から与えられたお金を数えて驚愕していた。
今まで自分が見たことのない額。どれだけ働けばこれ程の金額に達するのか…
スポンサーは容赦なく姫巫女を犯し抜くが、その分、彼女達へのお捻りをケチることはないのだ。
だが、これから陽子が義父の元へ離れて完全に自立していくためには、まだまだお金が足りない。
それに陽子は大学にも進みたいと思っているのだ。
それも自分でこなすとなると、普通に働くだけでは無理があるだろう。
それならば、と陽子は一つ決心し村の麓にある小さな町へと向かった。


陽子が向かった先は、この町に唯一ある宿屋だ。
陽子はフロントで目的の部屋を教えてもらい、すぐに向かう。
部屋の前に着くと、軽く深呼吸をした後、丁寧に扉をノックした。
ややあって、扉が開く。
「やあ、来てくれると思ったよ」
中から出てきたのは、豊穣の舞で最初に陽子を抱いた男だった。

「ここに来たということは、あの時俺が言った言葉…今後も関係を持たないかということに承諾してくれたと考えていいかな?」
部屋に案内すると、男はさっそく本題を切り出した。
「はい。ただ一つ条件があります。私のこれからの高校の学費と、進学する大学の学費の援助をしてください」
「ふむ?…つまり君のパトロンになれと。その見返りが?」
「…今から大学を卒業するまで、この身体は貴方のものです」
自分で言って、陽子は寒気を感じた。
その期間は6年は軽くある。
その間、この男に身体を委ねなければならないのだ。
だが、生理的嫌悪すら覚える義父に抱かれるよりは、好きでもない男に抱かれる方が万倍マシだと思える。
「オーケー分かった。その契約でいこう」
やがて男の脳内で安い買い物だとの判断が出たのか、無事に承諾してくれた。
「さて…今から契約開始となると、もう君は俺のものか。それじゃあ、さっそく契約内容を確かめようか」
男が好色な目で陽子を見る。


男の言葉通り、もう陽子は彼に逆らえない。
陽子は素直に衣服と下着を全て脱ぐと、近くに敷かれてある布団に横たわった。
男はすぐさま陽子に覆い被さった。
「これから長い付き合いだ。じっくり調教してやるよ」
男はいやらしい手つきで陽子の滑らかな肌に触れていく。
(私は…男に身体を貢ぐ、こんな生き方しかできないの…?)
涙がこぼれそうになる。
自分のこれまでの幸薄い人生を思い出すと悔しくなる。
これから何か人生に変化はあるのだろうか…
今の陽子には幸せな未来は想像すらできなかった。


彼女が、一生涯をかけて身も心も捧げる最愛の1人の少年に出会うのは、まだ先の話である……


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