閑村の伝統〜16歳の巫女姫〜-2
姫巫女になるためには立候補と推薦、2つの方法がある。
立候補は言葉通り本人が立候補するもの。
推薦は村長など村の上役が推薦するもの。実際のところは金持ち連中が推薦するのだが、そんなことを村人は知る由もない。
どちらにしろ、推薦の形の方が当然姫巫女になりやすい。
そして、陽子は推薦型だった。
何の障害もなく、見事に姫巫女の椅子を勝ち取る。
そして、姫巫女祭当日。
今年選ばれた姫巫女の数は6人。
毎年5人前後ということだから、定員といったところだろう。
祭りが行われている最中、姫巫女は決して人前に出てはならない。
その間、神域にて豊穣の舞いを行う。
表向きではそうなっているため、陽子は他の姫巫女達と共に、神域にある平屋でその時が来るのを待っていた。
陽子は他の姫巫女たる女性達をチラリと見た。
やはり全員姫巫女に選ばれるだけあって、一際美しい人達ばかりで、やや気後れしていた。
だが、陽子は気付いていない。
この美貌の集団の中でも一際美しく、他の女達から羨望の視線を受けているのが、他ならぬ自分自身だということを。
やがて、表で行われている姫巫女祭が終わる時刻になる。
夜の闇は一層深くなったように感じられた。
今からは、裏の姫巫女祭ともいうべき、陽子達姫巫女と外部からの客…この村のスポンサー達による『豊穣の舞』が行われる。
しばらくたって、見たことのない男が入ってくる。
村人ではない。ということは、彼らがスポンサーなのだろう。
ここへ来た男の人数は7人。
そのうちの1人は守人のようなので、六人を相手にすることになる。
計らずも姫巫女の数と同じであった。
男達はしきりに陽子達を眺め、品定めをすると、1人、また1人と女の元へと歩む。
陽子の元へも、1人の男が来た。
年配の男達の中でも一際若い。30代後半といったところか。
日に焼けた肌と、筋肉質の身体が特徴的な男で、顔立ちもそれなりに整っている。
「君の相手は俺だよ」
笑顔で男が話しかけてくる。
だが、そんな爽やかな登場に反して、次の瞬間には着ていた袴に手をかけられ、陽子は素肌を晒されてしまう。
どんなにいい人そうに見えても、ここにいる目的はやはり一つだ。
男ははだけた襦袢からのぞく陽子の見事に発達した美乳を見て、しきりに感心する。
「これはすごいな…君、年はいくつ?」
「…16です」
「え?てことは高校生?その年でこんなエロくておっきなおっぱいは反則だろうよ」
言いながら、男は陽子の胸を無遠慮に揉み始める。
「は…あ…」
「柔らかくて、ハリもあって最高だな。感度もいいみたいだし」
男は指先で陽子の淡いピンク色の乳首を摘まむ。
「はうん!」
強い刺激を身体が巡り、陽子の身体が快感で震える。
「本当すごい感度だな…肌もスベスベだし、やりがいがあるよ」
陽子の反応で気を良くした男は、執拗に陽子の身体を弄っていった。