男子高校生 斎藤正幸-2
「じゃあ途中で二人きりにしてあげるからね!せっかくのチャンスだし告白しちゃいなよ!」
「こ、告白!?」
「もう!一年以上好きなんでしょ?早く告白しないと誰かに取られちゃうよ!正幸は顔は結構かっこいいんだから自身持ちなさいよ!」
気の強い性格の秋江、正幸はその反対で少し頼りない感じの性格だ。
「そ、そう?じゃあ告ろうかなぁ、でもフラれたらどうしよう…」
「綾香は守ってくれるような人がタイプなんだよ!しっかりしなさいよ!あっ…あとなんかマッチョが好きとか顔赤くして言ってたよ」
「俺全然マッチョじゃないよ…」
正幸は色白でマッチョと呼ばれるには程遠い身体だった。
「だから花火大会までに少しは身体とか鍛えて男を研きなよ!あと綾香おとなしいんだから会話も頑張りなよ!」
秋江は正幸に言うと綾香の席の方に駆け寄って行った。
「綾香ぁ!正幸も花火大会来るってぇ!ねぇねぇ、私たち浴衣着てこうよぉ」
正幸は秋江と楽しそうに話している綾香を後ろから見ていた。正幸は綾香の背中を見るのが好きだ、か弱そうな小さい背中、肩幅も狭い、もし付き合えたなら後ろから抱きしめたいと思っていた。
椅子に座っている綾香は太ももから膝までをピッタリくっつけて、膝からしたは左右に少し広げ内股になっている、いかにも女の子らしい座り方だ。
スカートは他の女子よりも少しだけ長い。正幸は高校生になって周りの女子はスカートが短くなりパンチラをちょくちょく見かけたが、綾香はパンツが見えてしまうという失敗をしなかった、正幸はそんな綾香のお上品なところも好きだ。
しかし、だからこそ綾香のパンツが見てみたい、あの小さなお尻も見てみたい…。
正幸の中では、綾香を好きとゆう気持ちが大きくなるにつれて、性への欲望、綾香を隅々まで見たいという欲望も大きくなっていた。
授業を終え、自宅マンションに帰ってきた正幸は自分の部屋のベッドに倒れ天井を見つめていた。
(花火大会かぁ、綾香ちゃんの浴衣姿かわいいだろうなぁ……告白かぁ…もし恋人になれたら楽しいだろうなぁ……あ、そ、そしたら俺が綾香ちゃんの初めてを…)
卑猥な想像になっていく正幸の頭の中、自然と手をズボンの中に入れて硬くなった肉棒を握り締める。
(綾香ちゃん…あぁ…)
浴衣がはだけた綾香の姿を想像しながら肉棒をしごき始める。
「ぁっ……ぁっ……ん…」
ふと、正幸の部屋の壁の向こうから女の喘ぎ声が聞こえた。
正幸が家族で住んでいるマンションの隣は稲垣家が住んでいる。正幸の家族、斉藤家と稲垣家は昔から仲が良かった。
家族構成も同じで父母に息子一人、稲垣家には正幸と同じ年で、保育園から小中高と同じ学校の稲垣秀雄がいた。二人は小学校の時までは仲が良くよく遊んでいたが、中学、高校生になってからは会話することも遊ぶこともなかなかなくなっていた。
というもの、小学生の時はそうでもなかったが、中学、高校にあがって二人の間には差ができてしまった。運動神経も抜群で、中学高校とサッカー部のエースでモテモテの秀雄に対して、正幸はモテないし、運動神経は平凡で高校ではテニス部だがたまにしか行ってない。よく「両親には秀雄君を見習いなさい」と言われていた。
「ぁ…アン…アッ…」
ギシッ…ギシッ…ギシ…
正幸は隣から聞こえてくる喘ぎ声とベッドのきしむ音に思わず聞き入ってしまう。
マンション造りは正幸と秀雄の部屋は壁一枚で隣同士だった。その壁がやたら薄く、小さな音まで聞こえてきてしまうし、もちろん正幸の部屋の音も向こうの部屋に聞こえてしまう。
「あんま声出すなよ、親にバレちまうからよ。」
グチュグチュグチュグチュ
二人が繋がっていて、出し入れをしている場面を想像できてしまうようないやらいしい音までもが聞こえてきてしまう。
秀雄はモテるからか、付き合う女をよく変えるという噂を正幸は学校での噂を聞いたことがあった。今は学年で一番美人と噂の橋川美咲と付き合っていると聞いたことがあった。
(今秀雄とやってるのはあの橋川美咲さんなのか?)そんな事を考えながら正幸はスボンとパンツを膝まで下ろし肉棒を擦った。