変態は死んでも治らない…第三章-1
実の姉、千鶴の処女を奪う事に成功した好男は、もう千鶴の事しか考えられなくなっていた。
そんな時、母方の祖母が亡くなり、両親は泊まりがけで母方の実家に行ったが、何日も学校を休まなければならない為、千鶴と好男は家に残る事になった。
千鶴は元気に振る舞って好男と一緒に風呂に入り、一緒に寝たのだがベッドに入ると「おばあちゃん死んじゃったね、すごく優しかったよね、なんか私、思い出したら寂しくて…」と泣き出してしまった。
好男は千鶴を強く抱きしめると「泣くなよねえちゃん僕だって寂しいよ、でも泣いてるねえちゃん見るのはもっと寂しいんだ、これからは、ねえちゃんが寂しい時はいつも僕が一緒にいてあげるから、もう泣かないで」と千鶴の濡れた頬に優しくキスをした。
千鶴は好男の優しく頼りがいのある態度に弟だというのを忘れ「ありがとう」と好男の胸に抱かれ、安心して眠りについた。
翌朝、千鶴は目を覚まし昨晩の好男の言葉を思い出して「これからもずっと私のそばにいてねっ」と無邪気な顔で寝ている好男の唇にチュッとキスをした。 今までは可愛い弟としか思わなかったのに、いつの間にか男らしい頼りになる存在になった好男に、千鶴は恋心にも似た気持ちをもっていた。
そんな事を考えながら抱き合った姿勢で、好男の温もりを感じていると千鶴は、また深い眠りについてしまった。
しばらくして千鶴が目を覚まし時計を見ると学校に行く時間は、とっくに過ぎてしまっていた。
好男を見るとまだ夢の中にいる様で、千鶴は「もう今日は休んじゃおうか」と寝ている好男に話し掛けた。
しばらく好男の顔を見つめていると、突然眉間に皺を寄せて「千鶴…ねえちゃん…どこ…」と好男は寝言を言った。
千鶴はなぜか胸が熱くなり「私はここにいるよ、好男のそばにちゃんといるよ」と好男をしっかりと抱きしめた。
好男の表情は穏やかになりホッとしたが、千鶴は好男の体のある異変に気が付いた。
千鶴は下腹部で好男の勃起したモノを感じて、思わず腰を引いてしまった。
性知識のあまり無い千鶴だったが、男には朝起きる時、勃起してしまう朝立ちというものがあるのは知っていた。
しかし寝言で千鶴の名を呼んでいたということは、千鶴の夢を見て勃起したのかもしれないと思うと千鶴にはよく判らなかった。
初めて好男を異性として感じたが、千鶴は嫌な気持ちは全く無く、逆に自分を一人の女として見てくれているかもしれないと思うと、何だか嬉しいような、照れ臭いような気持ちになり「ねぇこれはどっちなの?」と勃起したモノをチョンと指先でさわった。
好男は体をピクッとさせたが目を覚ますことはなかった。
好男が目を覚まさなかった事を確認すると、千鶴は以前友達が男の人はあそこを握られたり擦られたりすると、凄く気持ちいいらしいよと言っていたのを思い出して、パジャマの上から優しく握りそっと擦ってみた。
その瞬間、好男の口から「あっ」という声が聞こえ、千鶴は驚き、急いで手を離した。
千鶴はこれ以上すると好男が起きてしまうと思い、勃起したモノを刺激しないように足の間に差し込み足を少し広げて、抱き合った姿勢になると「好男くーん朝ですよー」と声をかけた。千鶴は起きた好男をびっくりさせようと、お互いの吐息がかかる位に顔を近づけて好男を起こした。
その頃、好男は千鶴と愛し合いSEXをしている夢をみていた。
千鶴の呼びかけで少しずつ目が覚めてきたが、目の前に千鶴の顔があったので、夢の続きのつもりで千鶴にキスをして腰を突き出してしまった。
目を開けた好男に突然キスをされ驚いた所に、腰を突き出され勃起したモノを股間に押し付けられて、千鶴は股間に電気が流れたような快感が走り、おもわず「あん」と喘ぎ声をだしてしまった。
千鶴は我にかえり腰をひいて顔を離し「好男、起きなさーい」と大きな声で起こすと、好男は目をパチパチさせて「あれー、なんだ夢かー」と残念そうな顔をした。
千鶴は内心ドキドキしていたが何とか冷静なふりをして「どんな夢をみてたのかな?」と聞くと、千鶴がすぐ近くにいることを急に思い出し、好男は耳まで真っ赤に染めて「えっ、あっ、いやっ、ひっ、秘密」と言って後ろを向いて布団に潜りこんでしまった。